一番気になることは解決してもらえましたか?

私が歯科医になりたての頃に、尊敬する歯科医の先生に教わった言葉があります。

「主訴は1日で解決する」

主訴とは「患者さんが一番に気になっていること、治したいこと」です。

実際の診療では主訴を1日で解決できないことも多いのですが、たとえ解決できなくても道筋(治療計画)を示すことは出来ます。

この「主訴の解決」をしないで、他の歯から治療するのは、患者さんの希望に答えていないことになります。

理由や根拠があって、他の歯から治療するにしても、患者さんが納得できる理由が必要だと思います。

 

先日、新規でいらした患者さん。

お口の事で10年近く気になっていることがあり、色々な歯科医院に行かれたのですが、解決せずに当院にいらっしゃいました。

話を伺い、解決の可能性はあると診て、治療を開始しました。

患者さんの話をよくお聞きすること、様々な知識と診断力を持つこと。

大切なことです。

そのうえで診断がつかないことと、知らないから診断がつかないことは、かなりの違いがあります。

当院のスタッフにも、あらためて知識の重要性について話をしました。

 

私が歯科医になりたての頃の話なんですが、まだ実践的な技術も無く、知識も少ない、おまけに童顔で、声も高くて説得力が無い、と患者さんから信頼される要素ゼロの歯科医師でした。

患者さんから「こんな若い先生で大丈夫かな?」という目で見られたこと、数知れず。

実際に患者さんから「院長に変わって欲しい」と言われてしまったこともあります。

それでも技術はすぐには身につかない、老け顔になれない、声も低くできない。

そこで、とにかく知識を増やし説明だけはきちんとできるようにと努力しました。

知識を増やすために母校の大学の図書館で参考書を借りたり、参考書をコピーして通勤電車で毎日欠かさず読みました。

休日を利用して数え切れないほどセミナーにも参加しました。

今でもあの頃に学んだ知識は、頭の中にしっかり残っています。

話は少しずれてしまいましたが、主訴を解決するには知識も大切であることをお伝えしたかったのです。

誰に向けた内容なのか、良く分からない文面になってしまいましたね^^