インフルエンザと歯周病の関係

今月は色々と忙しくてジムに6回しか行けませんでした。

ジムがリニューアルされ、新しいマシーンも入ったのでもっと行きたいのですが・・

来月は8回通えるように頑張ります。

 

少しずつですがインフルエンザが流行り始めているようですね。

今月始めに予防接種を受けておきました。

うがい・手洗いに加えて歯のケアが予防に効果的です。

お口の中に菌が多いとインフルエンザウイルスに感染しやすいことが大学の研究で分かっています。

「インフルエンザ イラスト フリー」の画像検索結果

実際に定期的に口腔ケア(歯のクリーニング)を受けている介護施設ではインフルエンザや肺炎になる患者さんが10分の1に減ったそうです。

歯のクリーニングで歯垢や歯石をキレイに落としておけば予防効果が更にUPします。

毎年12月が近づくと予約が取りづらくなりますので歯のクリーニングをご希望の方はお早めにどうぞ^^

 

講習会

週末に大阪で開催された講習会に参加してきました。

4回コースの2回目です。

前日夜に講師の先生と受講生の懇親会が行われました。

週末のミナミは人人人・・

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久々に行きましたが、こんなに人いましたっけ?

翌日は朝から夕方まで矯正の勉強です。

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明日からの診療に活かせる知識と技術を学びました。

受講生の方もフレンドリーな方が多くて、人見知りの私も話がしやすくて、色々と情報交換させていただきました。

去年から始まった歯列矯正講習会行脚。

この1年間に参加した講習会はほとんどが歯列矯正関係です。

来年もまだまだ学びます!

歯と歯の間に虫歯ができる原因

歯と歯の間に虫歯が出来る原因は?

歯と歯の間に歯垢が残っているから・・

です。

そのまま?

でも実はそれだけが原因じゃないんです。

それは・・

「歯ぎしりや、噛みしめ」です。

なぜ?どんな関係が?

実は、歯と歯の間は歯ぎしりや噛みしめによる力で、歯に細かいヒビが入りやすい部分なんです。

その出来てしまったヒビに歯垢の中の細菌が入り込み、虫歯が少しずつ内部に進行していきます。

この画像を御覧ください。

171021-002これは歯と歯の間の虫歯を治療して削っている途中です。

削った穴をよくご覧いただくと水平にヒビが入っているのが見えます。穴の底に薄い線が入っているのが分かりますか?(スマホでは見えづらいかもしれません)

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更に削ると、ヒビの先に茶色い濃い虫歯が見えてきます。ヒビから細菌が内部に侵入している様子です。

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このように歯のヒビから虫歯が進行することはよくあることです。

ひどい場合はヒビが神経まで達してしまい、穴が開くような虫歯ではないのにズキズキ痛くなってしまう場合があります。

こういう虫歯を防ぐには夜間のマウスピース装着など、歯ぎしりや噛みしめを防ぐ治療が必要です。

またヒビが入ってしまっても、歯垢がなければ虫歯が進行しにくいので、

従来通りにフロスや歯間ブラシで歯と歯の間のセルフケアをすることが大切です。

ちゃんと磨いているのに、歯間ケアしているのに、歯と歯の間に虫歯が出来てしまう方は、歯科医院でヒビが入ったりしていないか確認してもらうのもいいかもしれません。

なお、このようなミクロの細かいヒビは、肉眼で確認するのは難しいです。

高倍率のルーペか、マイクロスコープ、口腔内カメラなどが発見に有効です。

以上「歯と歯の間に虫歯ができる原因」でした。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

奥歯に白いプラスティック レジン充填

奥歯を詰める材料は様々です。

金属・セラミック・プラスティック・ジルコニア など

これらの材料にはそれぞれ特徴があるのですが、

奥歯へのプラスティックの適応は

① 詰める範囲が小さい(小さな虫歯)こと、

② 咬む力が大きく加わらない部位、

③ 歯ぎしりや噛み締めなどの癖のない人

笑った時に奥歯まで白いほうが見た目はいいのですが、適応を超えるとトラブルも起きます。

奥歯のプラスティックが欠けてしまった例↓ (当院の治療ではありません)171111-003

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このように詰めた部分が、欠けて虫歯になってしまうこともあります。

奥歯で白い詰め物をする場合は、範囲によってはセラミックの詰め物がおすすめです。

プラスティックより強度があり、変色も少なく、歯垢がつきにくく、2次虫歯になりにくいのが特徴です。

オーラルフレイル

「オーラルフレイル」ってご存知ですか?

下の図をご覧ください。

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年を重ねて心身の活力(筋力、認知機能、社会とのつながりなど)が低下した状態を「フレイル」といいます。フレイルは「虚弱」を意味する英語「frailty」を語源としています。

上図のように多くの人が健康な状態からこのフレイルの段階を経て要介護状態に陥ると考えられています。
また、高齢者の些細な口腔機能の衰え(滑舌の低下、食べこぼし、わずかのむせ、嚙めない食品の増加)による、虚弱や老衰など介護が必要となる一歩手前の段階を「オーラルフレイル」といいます。

つまり、人間はいきなり要介護になるのではなく、衰えのきっかえとして歯の健康状態が大きく作用しているということなんです。

結構前ですが「咬むことの重要性」https://www.sasayama-dc.com/blog/3169/ でも触れました。

このオーラルフレイルに「自分の歯でちゃんと咬めているか」ということが大きく関係してくるのです。

今、上図にある第4段階の方が急激増えています。第4段階まで来ると前の段階に戻るのは困難を伴います。

第1段階の段階で第2段階以降に移行しないようにしっかりと予防し、必要な治療を受ける事が大切です。

事故などを除いて歯をいきなり失うことはほぼありません。小さな虫歯から始まり、長い年月で何度も治療された末に喪失したり、歯周病の進行による喪失が主な原因です。

日頃のセルフケアだけでは歯の健康を維持するのは難しいです。

定期的な検診を受け、気づかないうちに出来ている虫歯はないか?をチェックし、日頃のセルフケアで落としきれない歯垢や歯石のクリーニングを受けることで予防できます。