入れ歯のデメリットで検索すると
①取り外し式で面倒。
②壊れることがある。
③違和感が大きい。
④バネをかけている歯に負担がかかる。
⑤入れ歯のお手入れが必要。
➅痛みが出やすい。
などが結果として出てきます。
しかしネットを検索してもほぼ出てこない、重大なデメリットがもう一つあります。
それは入れ歯を入れていると、
歯ぐきや骨が痩せてしまうことがある。
ということです。
こちらのレントゲンをご覧ください。
7年前

現在

赤い線より下部分の骨が痩せています。7年前より骨の高さが減っているのが分かるでしょうか?
痩せてしまう原因は嚙み合わせなど色々あるのですが、このように入れ歯を使っていても骨が痩せてしまうことがあるのです。
骨が痩せるとどうなるか?
骨の上に乗っている歯ぐきも一緒に痩せます。
そうすると、入れ歯と歯ぐきの間に隙間が出来てしまい、入れ歯が合わなくなるります。
そうなると、リベースという治療で、入れ歯を修理する必要があります。
しかし、リベースをしても痩せてしまった骨は、入れ歯を支える力が落ちますので、痩せた骨の上の歯ぐきが傷んで、傷が出来やすくなります。
また、入れ歯が外れやすくなったり、カタつくようになります。
こうなると調整しても、入れ歯を作り直しても、安定は難しくなります。
この方の場合は、下の入れ歯をシリコン義歯に変えたことで、なんとか痛みから解放されましたが、普通の入れ歯ではまず無理だったと思います。
また、噛みあう上の歯の嚙み合わせも良くないので、今後治療して改善していく予定です。
このように入れ歯を入れているのに、歯茎や骨が痩せることはよくあることです。
ですので、入れ歯に入れたから安心というわけでもないのです。
骨が痩せてしまい、入れ歯が安定せず、どうしても入れ歯の痛みが取れない場合があります。
そんな時に、インプラントオーバーデンチャーという入れ歯とインプラントを組み合わせた体に優しい治療をおこなうことも出来るのですが、あまりに骨が痩せてしまうと、それも出来なくなります。
インプラントオーバーデンチャーについてはこちら↓
ちなみにこの患者さんに適応したシリコン入れ歯↓
当院は高齢者の患者様が多く、入れ歯、インプラント、入れ歯とインプラント組み合わせたインプラントオーバーデンチャーなど、数多くの治療実績があります。
ですので、たくさんの治療方法からその方に合った最善の治療方法をご提案可能です。
今の歯の状態に満足されていない方は、お気軽にご相談ください。
以上「入れ歯を使っていると歯ぐきや骨が痩せるって本当? 」でした。
皆さまのお口の健康の参考になれば幸いです。
宝塚市の宝塚南口駅すぐの歯医者 笹山歯科医院