デンタルショー

デンタルショーといって、歯科器材や材料などの展示会があります。

車でいうモーターショーみたいものです。

デンタルショーは東京や大阪など全国主要都市で年1回開催されています。

今年は見てみたい器材があったので、参加するつもりでした。

関西圏では、春頃に大阪城ホールや南港辺りでデンタルショーが開催されるのすが、調べてみると、今年の開催は見合わせになっていました。

次が10月の神戸開催ということで、そこまでは待てず、休診日を利用して、名古屋で開催された中部デンタルショーに行ってきました。

全体を見終わった感想ですが、段々虫歯が減っているので、高価な治療機器は売れなくなっていくような気がします。

最新のデジタル機器もいいですが、どれだけの患者さんが、それを必要としているのか?

高額機器を買ったけれど、使いこなせなくて、ホコリを被ってるなんて話もよく聞きます。

高額機器があるから、患者さんが来るわけでないと思いますし、それで来るなら、常に最新の機器に買い替えないと、患者さんは来なくなります。

そうではなくて、患者さんのことを本当に考えた治療や予防をおこなうことで、信頼される歯科医院を目指したいです。

 

日帰りでしたので、他のことをする時間はありませんでしたが、食事くらいは名古屋っぽく。

当院スタッフが教えてくれたお店で昼食。

ひつまぶしって、鰻料理と思ってました。お肉でもいいんですね。美味しかったです。

 

歯を強くする方法

「先生、歯を強くする方法ってないんですか?」

患者さんから時々聞かれる質問です。

また、患者さんから

「歯を鍛えるために、硬い物をよく食べているんです。」

「歯を強くするために、カルシウムを摂るようにしています。」

と言われることもあります。

結論を言いますと、残念ながら

大人になってから、歯を強くすることは出来ません。😢

カルシウムを摂っても、歯は丈夫になりません。

硬いものを食べても、歯は鍛えられないどころか、歯が欠けたり、割れたりする可能性があります。

大人になったら、

歯を守ることしか出来ません。

歯を強くしたいというお考えの方は、

「いつまでも歯を失いたくない。」

「入れ歯になりたくない。」

「自分の歯で何でも食べられるようにしたい。」

色々な思いがあると思います。

歯を強くすることは出来ませんが、歯を守ることは出来ます。

歯を守るために、

「歯磨きを頑張りましょう!」

では、ありきたりですので、違う視点でお話しします。

まず、歯を守るためには、

歯を大切に扱うことです。

「そんなに分かってる~。」

と聞こえてきそうですが、

意外に皆さんが出来ていないことがあります。

歯を大切に扱うためには、

歯が、

①擦り減ったり、

②溶けたり、

③欠けたりしないようにします。

 

①歯が擦り減るのは、歯ぎしりや噛みしめを防止することで減らせます。

歯のすり減り 歯ぎしり? 咬み合わせ? マウスピース

 

②歯が溶けるのは、酸蝕症(さんしょくしょう)といって、酸性度の高い、飲食物を控えることで防げます。

酸蝕症についてはこちらのサイトが分かりやすいです。(神奈川県歯科医師会HPより)

歯が溶ける!?「酸蝕症」とは?

 

古い記事ですが、酸蝕症の治療についてはこちらをどうぞ↓

酸蝕症のシミュレーションワックスアップ 

 

③歯が欠けるのは、硬い物を噛まないことです。硬いというのは、お肉とかではなく、ガリっと噛むものです。

硬いせんべい、飲み物の氷、硬い軟骨などです。

歳と共に、歯に内部の水分は減り、脆く、欠けやすくなります。

欠けた歯の神経を保存しました。

 

あとは、乱暴な歯磨きなどを続けているのと、歯の表面に目に見えない細かい傷が出来てしまい、そこに磨き残しが残りやすくなります。

歯の表面のミクロの傷を修復することは、可能といわれています。

ミクロの傷を修復するためのリナメルトリートメントペーストという歯磨き粉があります。

リナメル トリートメントペースト

https://www.oralcare.co.jp/product/post.html

私もリナメルを使用したことがありますが、確かに歯の表面がツルツルになります。*特に宣伝したいわけではありません、個人の感想です(笑)

大切なことは、歯磨きを一生懸命することだけでなく、フッ素入りの歯磨き粉やトリートメントペーストを正しく使用することと、歯の表面を傷めないようにすることです。

以上「歯を強くする方法」でした。

皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

銀歯が虫歯になる理由 

銀歯の隙間から虫歯になってしまった時に、

歯医者さんから、

「保険の銀歯を歯にピッタリ作るのは、難しいので、隙間から虫歯になりやすいんですよ…。」

と言われたことはありませんか?

すき間から虫歯になっている銀歯を外した治療↓

歯医者さんの言っている、

銀歯は「隙間が出来やすい。」「外れやすい。」は本当です。

間違いではありません。

しかし、上の画像の虫歯もそうなんですが、実はあまり説明されないもう一つの理由があります。

それは、

「銀歯の大きさが良くないから。」

です。

どういうことかといいますと、今回の銀歯の隙間が出来ている部分の虫歯の原因は、隙間から虫歯菌が入ったからなんですが、その入る原因の隙間は、銀歯だから出来たものではなく、

嚙み合わせにより歯が欠けたことにより、発生した隙間によるもの。

だと思われます。

上の画像の赤丸で囲んだ部分は、機能咬頭(きのうこうとう)といって、噛みあう相手側の歯と一番よく当たる部分です。

下の歯の機能咬頭はマーク部分で歯の外側(ほっぺた側)の凸部分です。

この部分に銀歯と歯の境目がくると、境目の歯が欠けてしまうことあります。

 

逆にその部分に境目っがない被せ物なら、そういう心配はなくなります↓

下の図のような、詰め物(インレー)↓ではなく、被せ物(クラウン)で直すということです。

詰め物(インレー)↓

 

被せ物(クラウン)↓

そうなると、

「最初から被せ物にすればいい。」

と思いそうですが、

すぐに被せ物にしない理由が主に2つあります。

1つ目は、

詰め物で済む大きさの虫歯を、被せるために削るということは、健康な歯も削る必要があります。

2つ目は、

被せ銀歯は見た目が目立つので、患者さんからも不評です。

やはり奥の歯でも、銀歯は目立つから入れたくないという方が増えています。

少し話は逸れますが、近年は世界的な金属価格の高騰により、保険の銀歯でも、医療財政を圧迫するようになりました。

そこで、数年前は保険適応でなかった奥歯も、現在は白い歯を入れられるようになりました。

銀歯と比べて、見た目は非常に良いのですが、材質はほぼプラスチックですので、天然の歯でも欠けてしまう奥歯には、硬さが十分とはいえず、割れたり、外れたりする可能性が高い材料です。

また、割れにくくするため、プラスチックの厚みを確保することが必要です。

厚みを確保するためには、歯を通常より多く削って、厚みを確保する必要があります。

保険の白い奥歯には、そういうデメリットもありますので、かかりつけの歯医者さんからメリットとデメリットをよくお聞きなってから、選ばれると良いと思います。

耐久性だけでいえば、明らかに銀歯に分があります。

耐久性も、見た目も欲しいということでしたら、

ジルコニアが一番良いと考えます。

というわけで今回は、

「銀歯が虫歯になる理由」でした。

銀歯だから虫歯になりやすいというだけでなく、

嚙み合わせを考えた銀歯の大きさも、虫歯になりにくくするための大事な要素ということなんですね。

皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

 

噛むと痛い時  疑われる病気

食事で噛むと痛い。

食事で噛むと痛い。

食事じゃないけれど、上下の歯を合わせるだけでも痛い。

そんな時に疑われるのが以下の6つです。

①歯周病

歯がグラグラの酷い歯周病ではなく、初期の歯周病でも噛むと痛い時があります。

また、歯周病が急性発作を起こすと、歯が浮いたようになり、少し歯が当たるだけでも、強い痛みを感じることがあります。

②歯根膜炎(しこんまくえん)

歯根膜は、歯と顎の骨に介在しているセンサーのような膜です。

噛んだ物が、硬さや軟らかさを感じる感触を司どっています。

食いしばりや噛みしめで、歯根膜が炎症を起こして痛むことがあります。

虫歯でも歯周病でもない歯の痛みの原因

③虫歯

虫歯が酷くなると、噛むだけで神経を刺激して痛くなります。

④歯根破折(しこんはせつ)

歯の根が割れてしまった歯で噛むと痛むことがあります。

歯根破折

⑤食片圧入(しょくへんあつにゅう)

歯と歯の間に食べ物が挟まったままになると、歯ぐきが炎症を起こして、噛むと痛くなることがあります。

「食事をすると歯が痛い。」連続写真で見る虫歯治療 

 

⑥歯冠破折(しかんはせつ)

歯ぐきより上に見えている歯の一部が欠けたり、割れてしまうと、エナメル質の下の象牙質が露出して、噛むと痛くなることがあります。

神経を抜いた前歯は被せないといけないの?

以上の6つが疑われるのですが、噛むと痛くても、しばらくすると治ることもありますが、病気がある場合は再発することも多いので、噛むと痛いが続いたり、繰り返す場合は、早めに歯医者さんに受診することをおススメします。

以上「噛むと痛い時  疑われる病気」でした。

皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

抜歯による神経損傷と医療訴訟

先日の休診日に医療安全シンポジウムに参加してきました。

抜歯の中でも、特に親知らずの抜歯によるトラブルを中心にした講義です。

色々なトラブルがありますが、中でも深刻なトラブルは、

親知らずを抜歯する際に、親知らずの近くにある神経を損傷してしまい、麻痺などの後遺症が残ってしまうことです。

損傷の程度によっては、半永久的に後遺症が残る可能性があります。

そうなると、裁判になることがあります。

そうならないためには、

①手術前に抜歯の必要性や手術の内容、後遺症が残る可能性についての説明をおこない、その文書をお渡しする。

②説明やリスクについての同意書を取る。

③偶発症や事故が起きた場合は、適切な対応を速やかにおこなう。

上記のいずれかを怠って、後遺症が残った場合は、歯科医院側が裁判で敗訴する可能性があります。

支払額もケースによっては、数百万円に及ぶ場合もあるようです。

当院ではリスクの高い親知らず抜歯については、専門の口腔外科を紹介しています。

口腔外科では、親知らずの抜歯に限らず、普通の簡単な抜歯でも、上記①~③までおこなっているとの事でした。

それは、どんな簡単な抜歯でも、

抜歯は手術

だからだそうです。

確かにリスクのない手術はありませんので、そういう考えは至って当然かもしれません。

たとえば歯周病でグラグラしている歯は、すぐに抜けますが、そのような歯でも手術であることには変わりありません、

街の開業医では、普通の抜歯に同意書を取ることは少ないのですが、今後はそういう対応が普通になると思われます。

下顎の親知らずの抜歯は、その歯の位置や深さにもよりますが、神経損傷等のリスクがありますので、抜歯を検討されている方は、担当医の先生からよく説明を受けられたうえで、処置を受ける事をお勧めします。

今回のブログを読んで頂いて、誤解して頂きたくないのは、

事故=すべてが失敗 ではないということです。

もちろん、とんでもなく低い技術で、事故を起こす場合は失敗ですが、どれほど事前に診断をしても、口腔外科の専門医でも、抜歯は手術ですので、不測の事故が起きる可能性はあります。

抜歯に限らず、リスクのない手術はありません。

 

ですので、事故が起こらないように、細心の注意を図るのは当然にしても、抜歯のリスク説明や、偶発症や事故が起きた場合の対処法や、後遺症が出た場合の対応を事前に十分ご理解いただくことが、術者と患者さんのお互いにとって、大切だと思われます。

私も今回のセミナーを受講して、安全な診療の大切さを再認識しました。

修了証をいただきました↓

 

こちらも参考にどうぞ↓

親知らずを抜歯するリスクアセスメント

以上「抜歯による神経損傷と医療訴訟」でした。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院