お子さんの歯並び。受け口(反対咬合)の治し方。

前歯は小学校1~2年生くらいで永久歯に生え変わります。

歯を閉じた時、本来は上の前歯の後ろ側に、下の前歯が来ます。

普通の咬み合わせの例↓

 

しかし、上下の永久歯の生えるタイミングだったり、遺伝的な顎の位置が原因で噛み合わせが反対(互い違い)になってしまうことがあります↓

これを歯科では

反対咬合

といいます。

永久歯の反対咬合は、自然に治りません。

 

こんな場合は、下の画像のような取り外し式の矯正装置を使います。

 

治療後↓ 前歯の咬み合わせが、本来の咬み合わせになりました。

この装置を使うと、

年齢や歯の生え方にもよりますが、1~2か月で治ります。

咬み合わせが治った直後ですので、前歯が隙間(すきっ歯)になっていますが、通常ですと、ほぼ自然に閉じていきます。

この矯正装置は取り外し式装置なので、食事の時には外せます。

装着時間は長い方が良いのですが、学校には持っていかずに、家にいる時、食事以外ずっとつけていれば治ります。

寝る時もつけたままです。

以前は、このような嚙み合わせの治療には、プレオルソを使っていたのですが、最近はお口の感覚が敏感なお子さんがいらして、プレオルソだと口の中の違和感が大きく、付けられないことがありました。

この装置はプレオルソと違い、歯型を取って作成するので、歯型を取るというハードルはあるのですが、作ってしまえば、プレオルソより違和感は少なく、ほぼ問題なく、装着してくれます。

*6歳以下のお子さんは歯型取りは、かなり難しいです。

  • 患者さんの希望  歯並びを治したい。
  • 診断  反対咬合
  • 治療方法  床矯正装置
  • 治療期間  1~2か月
  • 費用の目安  66,000円~
  • 治療リスク  矯正の効果は個人差があります。

 

反対咬合を矯正せずに大人になった成人の例↓

梅さんもクッキングパパも男らしくて素敵な男性ですが、咬み合わせは良くありません。

永久歯が反対咬合になってしまったら、出来るだけ早く治してあげた方がいいです。

乳歯の反対咬合を積極的に治療する必要性は低いといわれており、永久歯に生え変わる時に自然に治る場合もありますので、経過観察する場合が多いです。

以上「お子さんの歯並び。受け口(反対咬合)の治し方。」でした。

当院は子供の歯並び・嚙み合わせ改善を積極的におこなっています。

お子さまの歯並び等で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

子供の歯並び。様子を見ていちゃいけないケース②

院長の笹山です。

お子さんの歯並びで様子をみていちゃいけないケース。

その②です。

反対咬合です。

本来の噛み合わせとは、逆に歯が並んでしまうことです。

通常の下の前歯は、上の前歯の内側に生えます。

下の画像をご覧ください。向かって右下の前歯が上の前歯の外側にあります。左隣の歯は、これから生えますが、同じく反対咬合になります。このまま放置すると、いわゆる受け口になります。永久歯の反対咬合が、自然に治ることはありません。

横から見ると反対咬合がはっきり分かります。下の歯が上の歯の外側にあります。

 

治療後です。↓

横から見たところです。上の歯が外側にあり、改善しています。

プレオルソという矯正装置で治療しました。

プレオルソについてはこちら↓

当院のプレオルソ治療の特徴

 

当院HPのプレオルソ紹介ページ↓

https://www.sasayama-dc.com/treatment/preortho.html

 

お子さんの歯並びや噛み合わせで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

子供の歯並び。様子を見ていちゃいけないケース。

院長の笹山です。

歯医者さんでお子さんの歯並びを相談したら、「様子を見ましょう。」と言われたことがある方がいらっしゃると思います。

様子を見ていてもいい場合もあるのですが、様子を見てはいけない、早く何かしらの治療をした方がいいケースもあります。

下の画像をご覧ください。歯並びをご覧になっていかがでしょうか?そんなに問題があるようには見えないと思います。ご自身のお子さんの歯並びがこうだったら「矯正治療したほうがいい。」とは思わないのではないでしょうか?

しかし、このケース、実は早く矯正治療をしないと大変なことになります。

下の画像をご覧ください。

画像右下の丸囲みした銀歯は乳歯なのですが、この歯が抜けた後に、大人の歯が2本並んで生えるスペースが必要なんです。今ある乳歯でも隣同士の歯と接近しているのに、ここに更に大きな大人の歯が2本も生えなければならないんです。スペースが全然足りませんね。放置すると、歯並びが凸凹になるか、歯が生えられず、埋まったままになります。これを様子を見て、解決することは、ほぼありません。

拡大床をいう装置を使って、足りないスペースを広げていきます。

拡大床についてはこちらから↓

子供の歯並び矯正 床矯正・拡大床ってどんな治療?

歯が1本しか並ぶスペースがない部分に、2本分の歯が並ぶスペースを確保するのは結構な時間(年数)がかかります。

2か月に1度、拡大床による矯正治療に通っていただきました。

現在の様子です。6歳臼歯(奥の大きな奥歯)より前の歯は、すべて綺麗に並びました。画面右下の小臼歯2本も綺麗に生え揃いました。今は後戻りしないようにリンガルアーチという針金を入れて保定しています。12歳臼歯が生えるまでこのまま装着しておきます。

このように一見問題がなさそうな歯並びの問題は、保護者の方が気づくことは難しいので、歯医者さんで検診を受ける事で発見されますが、それも診る側にある程度の矯正の知識がないと見落とされる可能性があります。

永久歯が凸凹に生えたり、埋まったままになってからでは、大掛かりな矯正治療が必要となります。

最近は「大人の歯に生え変わるまで様子を見ましょう。」と言われて心配になって来院される方や、高価なマウスピース矯正を勧められてセカンドオピニオンで来院される方が増えています。

当院では拡大床だけでなく、プレオルソやその他の矯正装置も取り扱っています。

インビザラインのようなマウスピース矯正はおこなっていません。

マウスピース矯正をしなくても、出っ歯や受け口、凸凹歯並びを解決できる場合も結構あります。

お子さんの歯並びや噛み合わせで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

こどもの矯正 いつからどんな方法で?

院長の笹山です。

取り外し式のマウスピース矯正が流行っています。

永久歯の生えそろった大人の歯並び改善には適していると思いますが、乳歯が抜け、永久歯が生えてくる、顎が成長するという変化の大きい小学生に適しているかは、少し疑問を感じます。

当院ではこどもの歯並び改善に、拡大床という取り外し式の装置を使っています。

マウスピース矯正のように学校につけていく必要がないので楽です。

学校から帰って、夕飯以外の時間と寝ている時に装着するだけです。

ゆっくり痛くなく歯並びを少しずつ改善させる装置ですので、2~3年くらいかかりますが、ちゃんと使用すれば歯並びは良くなります。

実際のケースを見てみましょう。

拡大床装置

 

治療前 5歳のお子さん。すべて乳歯ですが、この段階で歯並びが乱れています。この歯並びが自然に良くなることは、ほぼありません。この段階では矯正は始めませんが、保護者の方には、永久歯の歯並びも凸凹になる可能性が高いことを伝えておきます。

 

拡大床開始時 7歳の時。前歯が永久歯に生え変わりました。予想通り、永久歯の歯並びが悪くなりました。これも自然には治りません。放置するともっと悪くなります。ここからスタートで問題ありません。理想的な開始時期は小学校1~2年生くらいです。

開始後1年半

凸凹がかなり改善しています。上の写真と比べて、歯のアーチがV字型から半円形に変わっているのが分かりますでしょうか?

拡大床はきちんと使うと、とても効果的な装置です。

逆にいいますと、指示通り装着出来ないお子さんには効果はありません。

当院では拡大床やプレオルソを用いた小児矯正をおこなっています。

お子さんの歯並びが気になって歯医者に行ったものの「もう少し様子をみましょう。」と言われて、本当に何もしなくていいのか不安になって来院される方が割と多いです。

お子さんの歯並び・かみ合わせで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

床矯正(拡大床)どれくらいで良くなる?

院長の笹山です。

本日は当院でおこなっている床矯正という矯正治療です。

拡大床という取り外し式の装置を用いて、歯並びを改善します。

床矯正についてはこちらから↓

子供の歯並び矯正 床矯正・拡大床ってどんな治療?

今回はどれくらいで歯並びが改善されるのか実際のケースで見てみましょう。

小学校低学年のお子様です。

開始時↓

1年後↓

1年4か月後↓

だいぶ前歯の凸凹が改善されました。あと一歩です。

*術前の画像と比べて、前歯だけでなく、歯全体のアーチが広がっているのが分かるでしょうか?

当院ではスローペースで拡大することで、歯だけでなく、顎の骨そのものも広げるイメージでおこなってます。

また、十分に期間をかけることで、後戻りが少なく、確実に歯並びを改善することが可能です。