いびき用マウスピースを使われた感想 睡眠時無呼吸症候群 

院長の笹山です。

先日、当院でいびきマウスピースを作成した患者様の使用後の感想をお聞きしました。

元々、ご家族にいびきを指摘され、呼吸器内科で簡易検査をおこなったところ、軽度の睡眠時無呼吸症候群と診断され、当院に来院された患者様です。

装着後のご感想です。

①”いびき”をほとんどかかなくなり、静かに寝れるようになり、ご家族に喜ばれたのが嬉しいとのことです。

②以前は口を開けて寝ていたので、起床時に口が乾いていたけれど、それがなくなった。(いびき用マウスピースは口テープが必須です。)

③夜中に目が覚める回数が減り、以前よりよく眠れている気がする。

睡眠時無呼吸症候群用マウスピース↓

当院では睡眠時無呼吸症候群用のマウスピースを作成していますが、作成した多くの患者さんから「作って良かった。」のご報告を頂いています。

いびきや睡眠時無呼吸症候群かも?と気になる方は、お気軽にご相談下さい。

*保険適応のいびき用マウスピース作成には呼吸器内科や内科での検査結果が必要となります。(ご自宅で簡単に出来るキットで検査可能です。)

いびきや睡眠時無呼吸症候群についてはこちらも参考にどうぞ↓

睡眠時無呼吸症候群 いびき×マウスピース

マウスピースの使い分け 歯ぎしり・噛みしめ・顎関節症

宝塚市で歯周病の予防と治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

梅雨も本番でジメジメした日が続きますね。

私は高温多湿が苦手なので、診療室にはエアコンの他に除湿器を稼働させています。

1日稼働させるだけで、2Lのタンクが満杯になり、診療室がカラッとして気持ちいいので、しばらくお世話になりそうです。

さて、表題のマウスピースの硬さについてです。

マウスピースは歯ぎしりや噛み締め、いびき、顎関節症などの治療や予防に有効ですが、硬さが2種類あります。

ソフトとハードです。

ソフトは主に噛み締め(食いしばり)や歯ぎしり。

ハードは主に歯ぎしりの酷い人、顎関節症に用います。

すべてハードでもいいのですが、硬いので装着感はやや劣ります。

ハードタイプのマウスピース↓

ソフトタイプのマウスピース↓

ハードの装着感のイメージはアクリル、硬い下敷きのような感じです。

ソフトの装着感のイメージはゴム、硬めのゴムのような感じです。

当院では患者さんの症状に合わせて、ハードとソフトを使い分けていますが、比率的にはソフトが多いです。

歯ぎしり、噛み締め、いびき、顎関節症が気になる方はお気軽にご連絡ください。

いびきの原因と対策・治療  筋トレで改善?

いびきを気にされてる方って、実は結構多いです。

ご夫婦、またはパートナーのどちらかに、いびきを指摘されて来院される方が大半です。

いびきは疲れや風邪などでも起こりますが、頻繁にいびきをかくと睡眠不足や睡眠時無呼吸症候群ともかかわってきますので、継続するいびきを放置するのはお奨めできません。

今回はいびきの原因と改善方法についてです。

いびきの原因に様々なものがあります。

① 肥満

② 鼻疾患

③ アルコール

④ 舌の筋力低下

⑤ 顎の大きさ

⑥ 薬の副作用

歯科で注目されるのは、口呼吸と舌の位置です。

いびきをかく人は、口を開けて寝るクセがある方が多いです。

口呼吸は、鼻炎などの鼻疾患や、口の周りの筋力の低下などで起こりやすくなります。

舌の位置については、いびき発生のメカニズムとして、舌の筋肉が弛緩(緩んで)気道を塞ぐので、邪魔する舌を避けて呼吸をするのことで”いびき音”がします。

口を開けて寝ていると更に、いびき音が大きく聞こえますね。

舌が緩む原因として、舌や口の周りの筋力の低下があげられます。

口呼吸の原因が鼻疾患なら、その治療が必要ですが、口の周りや舌の筋肉は、”あいうべ体操”やポッピングで、鍛えることが可能です。

当院ではマウスピースによる”いびき治療”をおこなっています。 マウスピースの使用と並行して、”あいうべ体操”や”ポッピング”で筋力を増すことで最大の効果が得られます。     また、いびき用の口テープ↓も効果があります。

「いびき用 口テープ」の画像検索結果

上記のようなテープもいいのですが、包帯を止めるようなサージカルテープでも代用可能です。

 

そして当院のいびき治療はこちら↓

プレオルソいびき 睡眠時無呼吸症候群×いびき

あいうべ体操については、こちら↓

ポッピングについてはこちらを参考にどうぞ↓

 

 

 

プレオルソいびき 睡眠時無呼吸症候群×いびき

当院で導入している”プレオルソいびき”という”いびき改善治療装置”

”プレオルソいびき”は睡眠時無呼吸症候群や、いびきの緩和を目的としたマウスピースです。

保険適応外であるこのマウスピースを導入したきっかけは・・

まずはこちらが保険適応の睡眠時無呼吸症候群用のマウスピース↓

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保険適応のマウスピースはコンパクトではありますが、素材が硬いのと上下の歯が完全に固定されるので違和感を訴える方が多いです。

また保険適応するには、睡眠時無呼吸症候群の診断が必須であることもハードルの高さを感じていました。

診断書がなくても”いびき”が酷くてお困りの方(ご家族も含めて)は、結構いらっしゃるのです。

そこで今回保険適応外のいびき用マウスピース”プレオルソいびき”の導入に至りました

 

私は”いびき”をかかないのですが、まず自分からということで、スタッフに歯型を採ってもらい、技工所に”プレオルソいびき”を製作してもらいました。

私用の”プレオルソいびき”↓

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装着してみた感想は・・・

まず無呼吸やいびきの原因となる舌根沈下を防ぐために設けられたタングアッププレートについて。

これはかなり舌を持ち上げてくれるので、舌根沈下を防ぐには効果的だと感じました。

また装置自体がソフトな樹脂で出来ていますので、大きな装置の割には違和感は少ないです。

そして上下の歯が完全に固定されないので、寝る前に装着して眠りに入るまでの拘束感が少ないです。

 

プレオルソいびきについての私の感想は、装着感についてだけです。

私自身は、ほとんどいびきをかかないようなので、いびき抑制の効果については、知人に軽度の無呼吸症候群の人がいましたのでモニターになってもらい、”プレオルソいびき”を装着してもらいました。

装着しての感想は・・

まず目覚めが良いとのことです。それもいつもの起床時間よりも数時間前に自然に目が覚めたそうです。

そして眠りが深かったということです。

1週間ほど使ってもらいましたが、効果は上々のようですので、引き続きモニターとして使用してもらい経過を追ってみます。

 

話は変わって”プレオルソいびき”の開発経緯です。

プレオルソいびきは、開発者のセミナーを受講しないと導入できませんので、開発者の先生に聞いた話です。

プレオルソは、元々子供の歯並びや咬みあわせを改善する装置でした。

歯並びや咬みあわせを改善するために、舌の位置はとても重要で、その位置を補正するためにタングアッププレートが付与されています。

プレオルソ開発者の先生の患者さんの保護者から、プレオルソを装着したお子さんの”いびき”が無くなった、減ったとの報告が結構あり、プレオルソの開発者がデータを取ったところ、6割にいびきの改善がみられたということです。

そこで、プレオルソにいびき改善に特化した形態を付与して新たに製作した物が”プレオルソいびき”となったのです。

まだ市場に出て間もないので、評価はまだ先ですが、いびき改善のためには理にかなった装置ですので、良い評価が出ると思います。

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