歯科の麻酔に使う麻酔液の供給が大幅に悪くなっています。

歯科で麻酔と言えば、虫歯治療、抜歯、インプラント手術、神経の治療などに使われますが、麻酔無しで治療をするのはほぼ無理です。

小さな虫歯の治療なら、麻酔無しでも大丈夫ですが、それ以外の治療については、麻酔は必須です。
最近では歯科麻酔液不足がテレビやネットニュースでも取り上げられるようになりましたが、実はコロナ以降ずっと麻酔液の供給は悪いままです。
なぜこのような事態になってしまったのか?
実は日本の歯科麻酔薬の7割以上が、1社からの供給によって賄われています。
そのメーカーの製造に数年前に不具合が生じ、今になっても安定供給が出来ていません。
ほとんどの歯科医院がそのメーカーさんの麻酔液を使っていましたから、安定供給が出来なくなって、歯科業界は混乱に陥りました。
他にも製造しているメーカーもあるのですが、規模が圧倒的に小さいため、元々生産量が少なく、麻酔液不足で注文が殺到し、需要に生産が全く追いついていません。
私の医院でも麻酔液を歯科材料商店さんに注文をしても、なかなか届かないのが常態化しており、在庫が少なくなると切らさないかとヒヤヒヤします。
幸い当院は小規模歯科医院であることと、麻酔をして処置する頻度はそこまで多くないので、今のところ何とかなっていますが、大規模の歯科医院では必要量も多いので確保が大変だと思います。
麻酔が必要な治療でも緊急性がない場合は、治療の延期を申し出る歯科医院もポツポツ出始めているようです。

しかし歯の痛みは予告なしに訪れますから、緊急性にある痛みには麻酔をして痛みを無くしてからの治療が必須になる場合もあります。
そんな痛みが出てしまった時にかかりつけの歯医者さんに
「麻酔が無いので治療出来ません。」
なんて言われたら困ってしまいますね。

メーカーさんも色々大変だと思いますが、何とか早期に改善をして頂きたいものです。
以上「麻酔無しでの治療でもいいですか?」でした。
皆さまのお口の健康の参考になれば幸いです。
宝塚市の宝塚南口駅すぐの歯医者 笹山歯科医院