「歯ぐきが弱っているので、柔らかい歯ブラシでマッサージするように磨いています。」
と言う方がいらっしゃいます。
実際にその方のお口を拝見すると、たしかに歯周病ではありますが、柔らかい歯ブラシを使うほどではありません。
柔らかい歯ブラシを使う必要があるのは、
「歯ブラシが少し当たるだけでも痛い、すぐに血が出る。」という場合です。
こんな感じですね↓

見るからに歯ぐきが赤く腫れていて、ブヨブヨしているのが分かると思います。
このような状態で普通の硬さの歯ブラシで磨くと痛いですし、すぐに歯ぐきから血が出るだけでなく、歯ぐきを傷めてしまいます。
というよりも、この状態に普通の歯ブラシを使おうとしても痛くて磨けないと思います。
歯ぐきが腫れて痛くなる原因の多くは、プラーク(細菌の塊)の磨き残しです。
うがいをしても、指で歯ぐきをマッサージしても、原因であるプラーク(細菌の塊)を取らないと腫れは引きません。
ですので、先ほどの画像ように歯ぐきが腫れて血が出やすくなっている場合は、柔らかい歯ブラシで、優しく歯垢を落としてあげる必要があります。
話を元に戻します。
「歯ぐきが弱っているので、柔らかい歯ブラシでマッサージするように磨いています。」
と、おっしゃっている方の多くは、歯ぐきはそこまで腫れていません。
ご自身で「歳だから。」「歯ぐきもきっと弱っているから。」と、歯ぐきを傷めないために、柔らかい歯ブラシを使っていらっしゃるのです。
しかし、柔らかい歯ブラシのプラーク除去能力は、普通の硬さの歯ブラシと比べて劣ります。
たとえば、床にこびりついた汚れをモップで拭くのと、デッキブラシでこするのとでは、どちらがこびりついた汚れを落としやすいでしょう?
実際に歯ぐきが腫れていないのに、柔らかい歯ブラシを使っている方は、磨き残しが多くみられます。
「歯ぐきが腫れていないなら、柔らかくてもいいんじゃない?」
と思われるかもしれませんが、プラークが落ちていないと、虫歯になる可能性が上がります。
ですので、
「歯ブラシが当たると歯ぐきが痛い、すぐに血が出る。」
以外の方は、普通の硬さの歯ブラシで磨くことをお勧めします。
また、歯ぐきが腫れてはいないけど、普通の歯ブラシでは痛いという方は、歯ブラシの当てる角度や動かし方、当てる強さが適正でない可能性がありますので、かかりつけの歯医者さんでフォローしてもらうといいでしょう。
以上「歯ブラシの硬さについて 硬め、普通、柔らかめ おススメは? 」でした。
皆さまのお口の健康の参考になれば幸いです。
宝塚市の歯医者 笹山歯科医院