歯科CTの活用 親知らず編

宝塚市の歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

本日は当院のレントゲン設備であるCTについてお話しします。

親知らずの抜歯手術を計画を立てる時に、CTを撮影することがあります。

撮影する理由は、親知らずとその近くにある神経や動脈との位置関係や距離を調べるためです。

その距離があまりに近い場合は、親知らずを抜く際に、神経や動脈を損傷するリスクがあります。

下の画像は親知らずのCT画像をソフトで解析した結果です。

このケースでは、親知らずと神経や動脈との距離が1ミリ程度しかない場所がありましたので、当院での抜歯はリスクが高いと診断し、近隣の病院口腔外科へ紹介することとなりました。

当院では親知らず抜歯や難治性の歯の根の治療、インプラント手術の際に安全で確実な診断をするために、必要に応じてCT撮影をおこなっています。

舌(ベロ)や頬っぺたを噛んでしまうのは何故?

宝塚市の歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

暑い日が続きますね。

日中に外に出ると溶けてしまいそうです((+_+))

本日は、患者さんから時々聞かれる質問についてお答えします。

「最近、舌や頬っぺたの内側を噛んでしまうんだけど・・。」

原因はいくつか考えられます。

①咬み合わせが変わった。

②太った。

③唾液が減った。

④口の周りの筋肉が衰えた。

順に解説していきますね。

①の「咬み合わせが変わった」は、新しい差し歯や入れ歯が入ったり、奥歯の詰め物や被せ物が取れたままにしていると、起こることがあります。

②の「太った」は、体重が増えると頬っぺたの内側にも脂肪がつきますので、噛みやすくなります。

③の「唾液が減った」は、鼻疾患による口呼吸や、常用薬(降圧剤やアレルギ―薬など)の副作用で唾液が減り、口の中が乾くと、すべりが悪くなり、頬っぺたの内側や舌を噛みやすくなります。

④の「口の周りの筋肉が衰えた」は、年齢とともにシワやたるみが出来るように、口の周りに筋肉も衰えて、動きが悪くなり、頬っぺたの内側を噛みやすくなります。

以上のように色々と原因が考えられますが、しょっちゅう噛んでしまうのを放置すると、傷が癌化する可能性もゼロではありませんので、歯医者さんで原因を診てもらうことをお勧めします。

ちなみに④の衰えについては、あいうべ体操が有効です↓