皆さんは歯医者さんで歯垢の染め出しをされたことはありますか?
歯に赤い液を塗って、ゆすいでもらった後に赤く残る部分が磨き残し(プラーク)です。
*公益財団法人 8020推進財団HPより引用
染め出しは歯医者さんの歯磨きチェックで用いられます。
先日ある患者さんに染め出しをしたところ、全体的に磨き残しのある部分が染まったのですが、1本だけ全く赤く染まらない歯がありました。
その歯は天然の歯ではなく、セラミックの被せ物でした。
セラミックが染まらないのは、セラミックに歯垢がついていないからです。
セラミックに歯垢がつきにくいのは、セラミックの表面がツルツルだからです。
天然の歯は一見表面がツルツルのように見えますが、実は元々細かい段差があります。
また、加齢と共に歯の表面のエナメル質は傷つき、細かい傷となり、そこに歯垢が残りやすくなります。
ジルコニアという材質もセラミックと同様に、表面が天然の歯よりもツルツルしています。
歯と歯ぐきの境目の磨きにくい部分は、虫歯や歯周病になりやすい部分ですが、そこにも歯垢が残ることは少ないです。
そういう理由で、セラミックやジルコニアの被せ物を入れている歯は、虫歯や歯周病になりにくいのです。
以前からセラミックやジルコニアに歯垢が付きにくい事は分かっていましたが、今回の染め出しで、その効果が目に見えて分かったのは新鮮な驚きでした。
以上「セラミック・ジルコニアの凄い点を実感しました。」でした。
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皆さまのお口の健康の参考になれば幸いです。
宝塚市の歯医者 笹山歯科医院