最近相談が多くなった歯科金属アレルギーの話です。

私自身、以前は歯科金属アレルギーは稀なケースだと思っていましたが、最近では歯科金属アレルギーを疑われる方には皮膚科で歯科金属アレルギーのパッチテストをお受けになることをお勧めしています。
その理由は、お口の中のすべての金属を除去することで、様々な不快症状から解放される患者さんを数多く経験したからです。
不快な症状とは、繰り返す口内炎や、口の中の違和感、手足の皮膚炎など様々な症状です。
金属アレルギーの検査方法についてですが、血液検査でも金属アレルギーの検査は可能なのですが、費用が高額なことと、偽陽性が出る可能性が出やすいというデメリットがあるようです。
現在のところは、従来からあるパッチテストが良いようです。
日本歯科医師会のHPにも歯科金属アレルギーについて分かりやすく書いていますので気になる方は参考にどうぞ↓
https://www.jda.or.jp/park/relation/metalallergy.html
笹山歯科医院はメタルフリー治療に対応しています。
ここ数年の当院はメタルフリーが進んでおり、自費の被せもの、詰め物のほとんどがオールセラミックかジルコニアの2択です。
保険診療でも金属の詰め物や被せ物を極力入れない方針で診療しています。
自費においては、5年くらい前までメタルセラミックという金属の上にセラミックを焼き付けた歯(金属を使っていますのでメタルフリーではありません。)や、ゴールドも時々行っていましたが、今は全く行っていません。
表面は白いセラミックでも中は金属を使っているメタルセラミック↓


そしてジルコニアやオールセラミックがほとんどを占めるようになり、改めて実感するのがオールセラミックやジルコニアは、従来の材料に比べて磨き残しや歯垢が付きにくく、二次虫歯や歯周病になりにくいということです。
歯垢の付きにくさはゴールドやメタルセラミックとは比べ物になりません。
歯垢の付きにくさについてはこちらを参考にどうぞ↓
ジルコニアやセラミックは保険が効きませんでので費用はかかりますが、材質を妥協して安易な再治療すると結局二次虫歯や歯周病で歯の寿命を縮め、歯を失う結果になります。
歯科の効果的な予防は、歯磨きや歯のクリーニングだけではありません。
金属からセラミックやジルコニアに材質を変えることで、アレルギーだけでなく、虫歯や歯周病の予防にも大きな効果があります。
当院の金属アレルギー治療についてはこちらのブログ記事も参考にどうぞ↓
以上「歯科治療で金属アレルギーが改善したケース」でした。
皆さまのお口の健康の参考になれば幸いです。
宝塚市の宝塚南口駅すぐの歯医者 笹山歯科医院