子供は小さな大人じゃない

夏休みももうすぐ終わりですね。

今日もかわいいお子さんが検診とフッ素塗布に来てくれました。

元気いっぱいでこちらも元気をもらいました。

実は歯医者になったばかりの頃、子供の治療が苦手でした。

急に動かれると歯を削る機械が舌や唇にあたって怪我させてしまいますし、とにかく色んな事に神経を使います。

ある日、どうしても治療中に舌が動いてしまう子がいました。

何度も「危ないから舌を動かさないでね」と言っても出来ません。

こちらも怪我させてしまったら大変なので必死なってしまい、だんだん口調が強くなってしまいました。

するとその子が自分のお口の中に手を入れました。

見ると、指で舌をつまんで動かないようにしたのです。

ハッとしました。その子なりに考えてそうしてくれたのです。

もちろんその状態では治療は出来ませんが、ムキになっていた私は我に返りました。

そして小さな子供にムキなってしまって恥ずかしいな、申し訳ないなと反省しました。

歯医者になりたての15年前の話です。