2本目のインプラント

院長の笹山です。

先日インプラント治療が終了した患者さんです。

数か月前に歯根破折してしまい抜歯になった歯へのインプラント治療をおこなうことになりました。

歯根破折についてはこちら↓

歯根破折

 

下のレントゲン画像をご覧ください。抜歯になる歯(赤矢印)の1本前の歯に既にインプラントが入っています。私が5年前に手術したインプラントです。

歯を抜いた部分をどうするかですが、患者さんは今回もインプラントを希望されました。

この場合、治療の選択肢としてはインプラントをするか?しないか?の2種類しかありません。

この部位については、既にあるインプラントの後ろに部分入れ歯やブリッジを入れることは出来ませんので、インプラントをしない場合は、歯が抜いた所は何も入れないという選択肢になります。

何も入れないという選択肢はあるのですが、あまりお勧めしません。理由は長くなるので、別の機会にお話しします。

ただ、一度インプラント治療を経験された方は、次もインプラントを選ばれることがほとんどです。

それはインプラントが入れ歯やブリッジに比べ、違和感や噛み心地の部分で圧倒的に優れていると実感されているからです。

抜歯後数か月経過。抜歯した部分の骨がしっかり治っています。

更にCTレントゲン検査をおこない、手術のシミュレーションをおこないます。

横から

正面から

真上から

CTは3Dですので、横、正面、上の3方向から骨の状態を立体的に確認できます。この3次元方向からの審査診断が手術の安全性を担保しています。

術後のレントゲン写真です。

問題なくセットされています。

咬む力の強い患者さんですので、インプラントを長期間機能させるため、他の歯が歯根破折で抜歯にならないためにも夜間のマウスピース装着は必須です。

患者さんもその点をご理解いただけましたので幸いです。

これからもメンテナンスを続け、食事や会話に不便の無い生活を送れるようサポートさせていただきます。

以上「2本目のインプラント」でした。

 

インプラントのシミュレーション

宝塚市の歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

本日は休診日でしたが、近日中におこなうインプラント手術のシミュレーションのために出勤しています。

シンプルなケースですが、骨がやや柔らかいです。過去に埋入した手前のインプラントは問題なく機能しています。

初期固定をしっかり得ることが大切です。

インプランターという骨に穴を開ける器具の動作確認をおこないます。

患者さんの模型を使って、ドリルスケジュールのリハーサルをおこないます。

手術器具や消耗品の在庫を確認します。これはスタッフに任せず、必ず全部自分でおこないます。

休診日の午前中の数時間ですが、安全で確実な手術をおこなうために、とても大切な時間です。

午前中にシミュレーションを終え、久しぶりにアモーレ・アベーラさんのピザのテイクアウトをしました。

明日からまた頑張ります。

 

インプラントの準備とその結果

宝塚市で歯周病の予防と治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

先日のブログに書きましたインプラント手術の術前シミュレーションと術後の比較です。

インプラントは準備が大切 

今回はとてもシンプルなケースです。

術前のシミュレーション↓

手術後↓

術前のイメージ通りにインプラントが埋入されました。

術後は少しだけ腫れましたが、痛みはないとの事で良かったです。

2か月後には歯が入り、何でも気兼ねなく食べられるようになります。

 

 

インプラントは準備が大切 

宝塚市で歯周病の予防と治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

本日は休診日でしたが、来週のインプラントオペのシミュレーションをするために医院に来ています。

インプラントオペをおこなう場合は、2週間以上前にインプラント手術器具の動作確認おこないます。↓やや散らかっていますね(;^_^A

約1週間前にオペのシミュレーションをおこないます。CTレントゲン画像に疑似インプラントを埋入した画像を確認しつつ、オペのリハーサルをおこないます。

どちらも時間がかかるので、休診日におこなっています。

インプラントオペは事前の診断と準備が大切で、それだけで9割は終わっていると言っても過言ではないと考えています。

実際に以前、オペの前日にインプラントモーターというメインの手術器具に不具合が発生し、急遽オペ当日の朝にメーカーの方に代品を持ってきていただいた事もあります。(メーカーの営業の方に感謝です。)

休日に1人で医院でシミュレーションをおこなうと、慌ただしい診療日では、なかなか気づけないような気づきが毎回あり「休診日に来て良かった。」と感じます。

本日医院でシミュレーション中に、お世話になっている歯科技工士さんから別の症例についてメールがあり、症例の返信ついでに、自分が今医院にいることを返信すると、その技工士さんは仕事場以外に自宅に歯を作れる設備をお持ちだそうで、静かな環境で1人で仕事をすると色々とアイデアが沸くとのことでした。

みんな同じなんだなと思いました。

入れ歯とブリッジ 迷ったら・・

入れ歯とブリッジのどちらかを選ばないといけない。

ブリッジ

入れ歯

そんな状況になった場合、どちらがいいのか?

ネットで検索したけれど、双方にメリット・デメリットがあり、迷ってしまって決められない。

私自身の歯は入れ歯でもブリッジでもありませんが、歯科医師として、この選択をしなければならない患者さんに数え切れないほど立ち会い、説明してきたと思います。

個人的な経験で恐縮ですが、

シンプルに答えさせて頂くと・・

「迷うなら一度入れ歯を作ってみる、入れ歯を使ってみて、自分には合わないと思えば、ブリッジにすればいい」

*ただし保険診療の場合、入れ歯製作後にすぐにブリッジに変更することは出来ません。

どんな治療でもメリット・デメリットはあります。

入れ歯とブリッジにも優越をつけがたい点があります。

しかしネットで検索すると、ちょっと誇張しすぎではないかというデメリットもあります。

それは・・

「入れ歯のバネをかけた歯は負担が大きく、そのうち抜けてしまう。」

「ブリッジは健康な両隣の歯を削るので、寿命が短くなり抜けてしまう。」

両隣の歯が歯周病でもなく、虫歯で削ったこともない歯なら、どちらの治療を選んでもそう簡単に抜けません。中には30年近く問題のないブリッジもあります。

最後にもっと個人的な意見です。

1、入れ歯よりブリッジのほうが、かなり快適。 (食べる、話すは日々の事ですので、やはり取り外しをせずに噛めるというのは楽です。)

2、インプラントの選択肢をもう一度考え直す、説明してもらう。 (正直、世界中のほとんどの文献は、入れ歯・ブリッジ・インプラントではインプラントが一番良いという結果が多いです。私自身もそう考えます。)

3、どうしても決め切れなければ、無理に決めないで、担当医にもう一度考える時間が欲しいと相談するか、セカンドオピニオンを受ける (いつまでに決めるかは症状によるので、一概に言えませんが1ヶ月くらい結論を先延ばしにしても大きな支障はほぼありません。)

以上、入れ歯とブリッジ 迷ったら・・でした。

笹山歯科医院では、セカンドオピニオンも随時受け付けております。

治療の選択肢でお悩みの方は気軽にご相談いただければと思います。