入れ歯とブリッジ 迷ったら・・

入れ歯とブリッジのどちらかを選ばないといけない。

ブリッジ

入れ歯

そんな状況になった場合、どちらがいいのか?

ネットで検索したけれど、双方にメリット・デメリットがあり、迷ってしまって決められない。

私自身の歯は入れ歯でもブリッジでもありませんが、歯科医師として、この選択をしなければならない患者さんに数え切れないほど立ち会い、説明してきたと思います。

個人的な経験で恐縮ですが、

シンプルに答えさせて頂くと・・

「迷うなら一度入れ歯を作ってみる、入れ歯を使ってみて、自分には合わないと思えば、ブリッジにすればいい」

*ただし保険診療の場合、入れ歯製作後にすぐにブリッジに変更することは出来ません。

どんな治療でもメリット・デメリットはあります。

入れ歯とブリッジにも優越をつけがたい点があります。

しかしネットで検索すると、ちょっと誇張しすぎではないかというデメリットもあります。

それは・・

「入れ歯のバネをかけた歯は負担が大きく、そのうち抜けてしまう。」

「ブリッジは健康な両隣の歯を削るので、寿命が短くなり抜けてしまう。」

両隣の歯が歯周病でもなく、虫歯で削ったこともない歯なら、どちらの治療を選んでもそう簡単に抜けません。中には30年近く問題のないブリッジもあります。

最後にもっと個人的な意見です。

1、入れ歯よりブリッジのほうが、かなり快適。 (食べる、話すは日々の事ですので、やはり取り外しをせずに噛めるというのは楽です。)

2、インプラントの選択肢をもう一度考え直す、説明してもらう。 (正直、世界中のほとんどの文献は、入れ歯・ブリッジ・インプラントではインプラントが一番良いという結果が多いです。私自身もそう考えます。)

3、どうしても決め切れなければ、無理に決めないで、担当医にもう一度考える時間が欲しいと相談するか、セカンドオピニオンを受ける (いつまでに決めるかは症状によるので、一概に言えませんが1ヶ月くらい結論を先延ばしにしても大きな支障はほぼありません。)

以上、入れ歯とブリッジ 迷ったら・・でした。

笹山歯科医院では、セカンドオピニオンも随時受け付けております。

治療の選択肢でお悩みの方は気軽にご相談いただければと思います。

痛くないインプラント手術

ちょっと前ですが、インプラント手術をおこないました。

初めてオペ介助についた歯科衛生士さんに感想を聞いたところ

「楽しかったです」との事でした。

歯科衛生士さんには色々なタイプ人がいると思います。

予防が好きな人、外科が好きな人、補綴が好きな人、審美が好きな人。

外科が好きな人は、やはりアシストも上手です。

特に縫合の時は、器用さが出ますね。

インプラントの術後痛を少なくするには、手術時間を短くする、切開、剥離、縫合を丁寧におこなう事が大事です。

オペ介助がスムーズだとすべてにおいて助かります。

翌日の消毒では、腫れも痛みもありませんでした。

ナイスアシストでした。

インプラント・ブリッジ どっち? 

「インプラント ブリッジ 比較」 と検索すると色々とヒットします。

歯医者さんでインプラントかブリッジどちらにするか、決めなくてはならなくなって

検索している方が多いのではないかと思います。

検索結果の多くは歯科医院のホームページの情報にヒットしますね。

大抵の検索結果はブリッジは良くない、インプラントのほうが優れているとなっています。

臨床データでもインプラントのほうが総合的には勝っているというデータがありますし、私自身も基本的にそう思います。

しかし、当院に古くからの通われている患者さんのお口の中には30年以上持っているブリッジが結構あるということも私が知る臨床的な事実です。

当院の治療ではありませんが40年以上前に入れたブリッジがいまだに何事もなく機能している患者さんもいらっしゃいます。

その長期に問題がなく持っているブリッジに共通していることは・・・

① ブリッジしているすべての歯に神経があり、部分的でなく、全体的にかぶせる冠で製作してある。

② 歯磨きなどのセルフケアがしっかり出来ており、定期的に歯科医院でクリーニングなどのメンテナンスを受けている。

③ 噛みしめや歯軋りなどの癖がない。

④ 歯並びやかみ合わせが良い。

が挙げられます。

ブリッジは健康な歯を削るという大きなデメリットはあります。

しかし、インプラントは保険が効かない、手術しなければならない、治療期間が長い、全身の健康状態によっては適応除外となるなど、どなたにでも適応できる治療でないことも事実です。

条件次第ではブリッジも治療の選択肢として十分考えてよいと考えます。

フルジルコニアブリッジ↓ セラミックの良さ(色調)と金属の良さ(硬さ)を持ち合わせたブリッジで、当院ではスタンダードな治療です。

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インプラント治療の進化

 

先日、午後の診療を少し早く終わりにさせて頂き、インプラント治療に関するセミナーに参加してきました。

インプラント治療自体は、ここ数年でかなりのデータが出揃い、より安全で確実性の高い治療になったと考えられます。

今回は抜歯即時インプラントという内容で、保存不可能の歯を抜歯したその日にインプラントを埋める治療をおこなう治療についてセミナーです。

抜歯即時インプラント治療自体は10年ぐらい前からすでにおこなわれていますので最新の治療方法ではありません。しかし、今回のセミナーで聞いた内容は使う材料や方法が一昔前より進化して、抜歯即時インプラント治療がより有効な治療方法になっていることが分かりました。

日々勉強ですね。

9月から歯列矯正セミナーに参加します。

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ブリッジ to インプラント×フルジルコニア

Br(ブリッジ)に問題が生じた患者さん。

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長年Brを支えた歯が弱くなり、Brのやり直しをしてもあまり長くは持たない可能性が・・。

持たないという事は抜歯になる可能性があるということです。

今回は再度Brにするのをやめてインプラントにすることに。

インプラントはBrのように周りの歯とつながないので、周りの歯に負担を掛けません。

いわゆるスタンドアローンです。

インプラントの上に被せる被せ物は「スクリューリテイン」といわれる「ねじ止め式被せ物」です。被せ物に何か問題が生じてもリペアしやすいメリットがあります。

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被せ物の素材はフルジルコニアです。

スクリューリテインにする場合は従来のセラミッククラウンでは欠けたりする可能性があります。

ストローマンインプラント×スクリューリテイン×フルジルコニアクラウン

噛む力が大きく加わる奥歯には、この組み合わせが良いと考えています。

この患者さんは下顎に骨隆起といわれる骨の出っ張りがあったり、下の前歯の歯並びがずれています。どちらも歯ぎしりや咬み合わせが強い方に起きる可能性がある現象です。(そうでない場合もあります)

ストローマンインプラントは世界シェア№1のインプラントメーカーです。他のメーカーのインプラントと比べて値段が高くなりますが、長期安定性は抜群で、もし自分自身がインプラント治療を受けるならこのメーカーのインプラントしか入れてほしくないので、このメーカーを使っています。

価格の妥協で長期的な安定を失う可能性があるのであれば、多少コストが高くても最善の選択肢を選ぶべきだと考えていますので、世界標準のインプラントを使い、かぶせ物の制作は日本でトップクラスの歯科技工所に依頼しています。

治療後は「何でも気にせずに良く噛めます」とおっしゃっていただき何よりです。お疲れ様です。

これからしっかりメンテナンスしますね!

before

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after

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