今すぐ口臭を消す方法 

院長の笹山です。

コロナ過でマスク着用が当たり前になりましたので、他人から口臭を感じる機会はあまりないと思います。

それでも大切な人と会う時に口臭がふと気になったけれど、もう外に出ていて、今更歯磨きも出来ないし、ガムを買う時間もない。

口臭のイラスト「口の臭いおじさん」

そんな時に即効性のある対策があります。

それは…

舌を上顎(うわあご)に押し付けて前後に擦りつけることです。

舌の位置としては、舌を上顎につけて「ポンっ」と鳴らす時(ポッピングといいます。)と同じ要領です。前後にスライドさせます。

緑矢印から黄色矢印の位置で上顎に舌の表面を擦り付けながら前後にスライドさせます。

特に緑矢印に付近は上顎の表面の歯茎が凸凹していますので、舌苔が剝がれ落ちやすくなります。

こうすると、口臭の原因といわれる舌の上に乗った汚れ(舌苔といいます。)が、剥がれ落ちます。

そして舌を動かすことで、唾液腺という唾液が出る出口が刺激され、唾液がたくさん出てきます。口臭の原因は口の中の乾燥でもありますので、口の中が潤うことで匂いが軽減されます。

上顎だけでなく、歯の表裏全体を舌で舐め回すように動かすのも効果ありです。この動きはマスクをしていない状態でやったら、変な人になってしまいますが、マスクをしていればコッソリ出来るので目立ちません。

簡単に出来て、即効性がありますので、是非お試しください。

皆様の歯の健康に少しでもお役に立てば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

大人の虫歯が出来る原因は●●が多かった。

院長の笹山です。

今回は大人に出来やすい虫歯の原因の話です。

特に50歳以上の方によく出来る虫歯で

根面カリエス”

といわれている虫歯があります。

根面カリエスは普通の虫歯と何が違うのか?

どうして50歳以上の方に多発するのか?

そして原因が特定できた物で一番多かった食べ物とは?

その辺りをお話しします。

まず根面カリエスという呼び名ですが、カリエスとは歯科用語で虫歯のことですので、

歯の根っこに出来る虫歯を根面カリエスといいます。

「歯の根っこって歯茎の中だから見えない場所じゃないの?」

と思いませんか?

ただ40~50歳以降になると歯周病やその他の原因で歯茎が下がる(痩せる)ので、歯茎に隠れていた歯の根っこが露出してしまう場合があるんです。

歯茎が下がって歯の根が露出した状態↓ 歯が長くなったように見えますね。

歯ぐきが下がって露出した歯の根っこは、歯の表面のエナメル質と違って、象牙質といわれ、歯の構造や硬さが違います。

実は象牙質は、エナメル質の

4分の1

しか硬さがないんです。

エナメル質 (硬い) 無機質 96% : 有機質 4% 象牙質 (軟らかい) 無機質 70% : 有機質 30%

エナメル質 象牙質

このように象牙質はエナメル質に比べてかなり柔らかいので、ひとたび虫歯になってしまうとかなり進行が早いです。

ただでさえ虫歯になりやすく、弱い象牙質にもっとも良くないのが、

お口の中に長時間存在する甘い物です。

今まで、根面カリエスが多発した50代以上の患者さんに共通した食べ物があります。

それは…

飴(アメ)!!

です。

「口寂しくて、つい口にしてしまう。」

「喉の調子が悪いと、のど飴を何個もなめちゃうんだよな。」

そしてその方々に共通するのが、シュガーレスでない飴なんです。

確かにシュガーレスじゃない飴の方が美味しいのは事実なんですが…。

しかし、このシュガーレスじゃない飴が露出した歯の根っこの象牙質が関わると、本当にすぐに虫歯が出来やすい状態になります。

飴を全く食べてはいけないわけではなくて、

①ダラダラと1日に何回も食べない。

②シュガーレスを選ぶ。

これだけで根面カリエスはかなり防げます。

50代以上の大人の虫歯、注意しましょう!

皆様の歯の健康に少しでもお役に立てば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院