宝塚市歯周病検診

先日、宝塚市の歯科医師会で宝塚市歯周病検診の説明会に参加してきました。

以前は歯周疾患検診という名称だったのですが、来年度(今年の4月)から歯周病検診という名称に変わります。

検診内容は以前と大きくは変わらないのですが、検診後の結果説明について歯周病と全身とのつながりを踏まえた説明をするようにと変更がありました。

40、50、60、70歳の節目に宝塚市から検診の案内と無料クーポンが届きます。↓

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おこなわれるのは検診のみですので、当日歯石を取ったり虫歯の治療をしたりは原則できません。

治療はしないので健康保険証も持参しなくて大丈夫です。

検診していて感じるのは皆さんご自身が歯周病になっていると思っていない方が多いということです。

歯周病はほとんど自覚症状がないままゆっくり進行しますので、そのように感じるのだと思います。

こういう状態でも自覚症状(痛みなど)ありません(T_T) ↓ サイレントディジーズ(静かな病気)とも言われます。

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検診クーポンは検査のみで治療は出来ないので、もし治療が必要な場合は次回に予約を取っていただいて、保険証を持参して頂くことになります。そういう意味では少し不便に感じると思いますが、見方を変えると当日治療をしないので、初めての歯医者さんに行く場合などは病院や先生、スタッフの雰囲気を知ることが出来ますね。相性もあるかと思いますので、ちょっと自分と合わないなと思えば、検診だけで終わればいいと思います。

年度が替わる3月は検診は実施されていませんが、4月からは歯周病検診が始まります。

当院も歯周病検診指定医療機関ですので、宝塚市歯周病検診をご希望の方は電話にてご予約をお取りください^^

 

 

歯周病進行の停止

宝塚市で歯周病の予防と治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

今日は1日寒かったですね。

最近は筋トレの後にジムのお風呂にゆっくり浸かるのが楽しみです。

ジェットバス、気泡風呂、露天風呂、いろんなお風呂を”はしご”しています。

 

今回は歯周病進行の停止についてです。

進行した歯周病でも適切な治療とセルフケア、定期的なメンテナンスをおこなえば、

元には戻りませんが歯周病の進行が停止することがあります。

その停止した状態を何年か維持すると、さらに安定した状態になります。

歯周病の安定について、ちょっと勉強してみましょう。

歯を支える骨を歯槽骨といい、その一番上の部分を歯槽骨頂といいます。

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レントゲン写真で歯槽骨頂を見ることで歯周病の進行程度や治り具合を把握できます。

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上のレントゲンを見ると歯と歯の間に黒い三角の隙間があるのが分かりますでしょうか?

この黒い隙間の二等辺三角形の底辺の部分が歯槽骨の一番高い所、つまり歯槽骨頂です。

歯周病の進行がが停止し、骨が硬くなると前述の歯槽骨頂部がレントゲン上では白くハッキリと見えてきます。

逆に歯周病が進行すると、ここが溶けはじめるのでぼやけてきて、痩せていくので二等辺三角形の底辺が下にさがり黒い三角の隙間が大きくなります。

 

今日は2年ぶりに撮影したレントゲンで骨がハッキリと回復している事が確認できたケースがありました。

患者さんご本人もここ数年良い状態を保っていることを実感なさっていて、今では3か月ごとのメンテナンスを欠かさなくなりました。

歯周病という病気は進行がゆっくりで自覚症状も少ないのですが、病気が進行すると安定するのにも相当時間がかかります。

下図の4段階の進行には年単位でゆっくりと進んでいきます。

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「歯に物が詰まりやすくなった」「朝、お口の中がスッキリしない」「口臭が気になる」「時々歯ぐきから血が出る」

これらは歯周病が出すわずかなサインです。日常生活に支障が出るほどの症状ではないので見過ごしがちですが、心当たりのある場合はかかりつけの歯医者さんへの受診をおススメします。

 

 

 

歯間ケアのススメ

「先生はまだ若いから分からないかもしれないけど、40歳にもなると歯に食べ物が詰まるんだよ~」

15年くらい前に勤めていた勤務先の院長先生に言われた言葉です。

その時は「えー、そーなんですか~」ぐらいに聞いていましたが、自分がその歳になってみると、食べ物が詰まる歯が出てきました((+_+))

*歯周病じゃなくても、歯の摩耗や噛み合わせにより詰まりやすい歯が、年齢と共に増えます。

そこで歯間ケアを始めました。。

最初は普通のフロスで取っていたのですが、正直めんどうでした↓

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フロスって扱いに慣れるのに時間がかかるのと、挿入する時に口角に指が触れて指や手が濡れるのもちょっと嫌でした。

そうすると、ちょっとサボりがちになってしまいます。

ある時、勤務先のスタッフから「これ、いいですよ!」と教えてもらったのが「ウルトラフロス」

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ドラッグストアでも似たようなものは売っています。

しかし、このウルトラフロスのもっとも違う所は、「とにかく丈夫!」

個人差はあると思うのですが、1か月以上は余裕で使えます。

コスパがいいんです!

そして使いやすい!

フロスのようにいちいち切らなくてもよいので、手間もいらない!

水洗いして干すだけなので、楽!

だから、めんどくさがり屋さんでも続けられるんです!!!(ダイエット商品のCMみたい・・ですね。)

でもほんとにおススメです。かれこれ5年近く愛用しています。

30~40代になったら歯間ケアをしないと、歯間の歯ぐきは歯周病で痩せてしまうことがあります。

そうすると、歯の隙間が広くなってきてフロス系では汚れを落とせなくなります。

歯間ブラシが必要となります。これがまた習慣づけ出来なくて挫折する人がたくさんいる道具です。

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隙間が広がる前にウルトラフロスで歯間ケア、おススメします!

以上「歯間ケアのススメ」でした。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

口は災いの元?

朝が寒いですね。でも例年に比べるとまだまだ暖冬だと思います。

例年のこの時期ですと、朝一で診療室に着いた時は5℃ぐらいしかない部屋もあります(T_T) (最近は9℃くらい)

診療が始まる頃には、ちゃんと暖まっていますので大丈夫です^^

 

先日、こんなニュースがありました。↓

虫歯菌、脳出血に関与=止血作用を阻害―国循

時事通信 2月5日(金)19時13分配信

 虫歯の原因菌として知られるミュータンス菌の一種が脳内で炎症を引き起こし、脳出血の発症に関与していると国立循環器病研究センター(国循、大阪府吹田市)などが5日発表した。論文は英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。  国循の殿村修一医師は「病原性の高い細菌を選んでなくす方法を確立できれば、脳出血の予防につながる可能性がある」と話している。   研究グループは、国循に入院した脳卒中患者100人から唾液を採取し、中に含まれるミュータンス菌を培養した。  このうち、コラーゲンと結合して止血作用を阻害する性質を持つ「cnm遺伝子保有株」が検出された患者は、脳出血の発症可能性が他の患者の約4倍あった。磁気共鳴画像装置(MRI)で確認できる微小な脳出血の跡も多かったという。

 

歯周病が様々な全身の病気と関わりがあることは以前から知られていました。(糖尿病、動脈硬化、心臓病、肺炎など)

虫歯菌もお口以外に影響を及ぼす可能性があるということですね。

お口を清潔に保つことは大事です。不潔なお口は災いの元ですね^^

歯周病治療

宝塚市で歯周病の予防と治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

そろそろインフルエンザの季節です。最近の予防接種は注射じゃなくて、鼻にスプレーするだけで予防接種できるものもあるそうです。今の所、健康保険は効かないそうなので、治療費がネックかもしれませんが、注射嫌いな人には朗報かもしれません^^

歯医者さんで行うクリーニングは、歯周病や虫歯予防だけでなく、風邪、インフルエンザや肺炎の予防に効果があることをご存知ですか?もう11月です。年末に向けてもうひと頑張りというところで、風邪やインフルエンザになっている場合ではありません!

 

さて、新規で来院される患者さんで「定期的に歯石を取って歯磨きもちゃんとやっているんだけど、どうも歯周病が良くならない」という方がいらっしゃいます。

歯周病は細菌感染症ですので、基本的にお口の中の歯周病菌の数を減らす治療が必要です。

歯周病菌を減らす方法はブラッシングなどのセルフケアと歯科医院における歯石取りやクリーニング、そして歯周病菌に効く薬の服用です。

歯周病の原因には遺伝的要因や全身疾患との関連、タバコなど生活習慣の問題など色々リスクファクターはありますが、どんな原因でも菌を減らすことが一番大切なことに変わりはありません。

歯周病がなかなか良くならないのであれば、何かが違っているはずです。

当院は開院以来、歯周病の予防・治療・メンテナンスに力を入れています。宝塚市歯周疾患検診の指定医療機関でもありますので、お気軽にご相談していただければと思います!

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