子どもの矯正はいつから始める?

乳歯の段階で歯並びが凸凹している場合は、

永久歯に生え変わっても、凸凹になることがほとんどです。

様子を見ているだけでは、歯並びも顎の発達も悪くなります。

6歳時の歯並び ちょうど前歯が永久歯に生え変わる時期です。既に凸凹に生えています。

 

黒丸が永久歯です。緑の縦線に囲まれた範囲に、あと2本永久歯が生えてきます。生えるスペースが全然足りません。

 

拡大床治療をおこないます。

 

矯正治療3年後、9歳頃の歯並び↓

 

矯正により、前歯4本が綺麗に並びました。両隣に後から犬歯が生えるスペースも確保出来ています。

最初の状態から、自然にこのような歯並びになる可能性は、ほぼありません。

凸凹歯並びは小学校2年生までに治療を開始してあげたいです。

凸凹が強い場合は、小学校に上がる前から始める場合もあります。

今回使用した拡大床についてはこちらから↓

子供の歯並び矯正 床矯正・拡大床ってどんな治療?

子供の歯並び。様子を見ていちゃいけないケース。

以上「子どもの矯正はいつから始める?」でした。

当院では子どもの歯並びや噛み合わせ治療に力を入れています。

お子さんの歯並びが気になる方はご相談ください。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

大人になって矯正って遅いですか?

当院に来院されている患者さんから時々受ける質問です。

「先生、今さら矯正ってどうですか?遅いですか?」

質問される年代としては、40歳代~70歳代くらいまでの方で、ほとんどが女性の方です。

私は「大人の矯正は、時間と費用が許すならした方がいい。」と考えています。

歯並びが悪いと、磨き残しが残りやすくなり、虫歯や歯周病になりやすくなり、噛み合わせが悪いと、歯や顎関節に負担がかかります。

しかし、大人で矯正を検討している方で、上記のような理由で矯正としようと考えている方は、ほとんどいらっしゃらず、

実際には、

「見た目を良くしたい。」

という気持ちでいる方が多いと感じます。

最近は、ルッキズムという言葉が盛んにいわれるようになりましたが、いい意味で、見た目はとても大事だと思います。

凸凹の歯並びや、出っ歯や受け口がコンプレックスであるのなら、矯正で綺麗な歯並びになると、自己肯定感も上がるので、とても有効な治療だと思います。

矯正治療を受けたい最初の動機は、見た目の改善だとしても、矯正治療を受けることで、歯並びや噛み合わせが良くなり、結果的に上述したような、虫歯や歯周病のリスクの軽減、歯や顎関節の負担も軽減も出来ます。

また、歯並びや噛み合わせが良くなることで、発音がしやすくなったり、食事がしやすくなる可能性もあります。

費用は高額になりますが、矯正治療は健康で長生きするための、価値ある自己投資だと考えています。

ですので、患者さんから「今更、矯正治療ってどうですか?」と聞かれた時は、基本的には「遅くないです。いいと思います。」とお答えすることが多いです。

最近では、従来のワイヤー矯正ではなく、インビザラインようなマウスピース矯正も多くなってきたので、症例によっては、針金をつけずに矯正を出来るようになっています。

よく聞かれる質問で、

「大人のなってからの矯正って、しても大丈夫なんですか?」

この「しても」という質問の意味は、ある程度年齢がいっていても、ちゃんと歯が動くのか?とか、歯や歯ぐきに悪影響はないか?という意味の質問です。

たしかに重度の歯周病があったり、被せ物が多かったり、既に失っている歯があったり、インプラントが入っているといった要素があると、矯正が難しくなる場合もあります。

そこは、矯正専門医の先生がどう判断するかにもよりますが、それなりの妥協点はあったとしても、「出来ない。」ということは、ほとんどないと思います。

最近も60代の女性から

「矯正して噛み合わせを治した方がいいですか?」

と相談されました。

実際に、その方は噛み合わせが悪く、このままだと好ましくないと診断しましたので、「した方がいいと思います。」とお答えして、連携している矯正専門医のクリニックにご紹介しました。

先日その後の経過をお聞きしたところ、現在検査を受けているとのことでした。

矯正専門医でカウンセリングや検査を受ければ、ご自身の歯並びや噛み合わせがどうなのか?や具体的な治療方法、治療期間、治療費用も分かりますので、より現実的に矯正治療を受けるか考えることが出来ると思います。

先ほどから、矯正専門医という言葉を何度も書いていますが、

大人の矯正の場合は、矯正専門のクリニック(矯正しかしない医院)で、主治医の先生が日本矯正歯科学会の認定医のクリニックで受けられることを推奨します。

矯正は歯医者の免許を持っていれば、専門医でなくても、治療してもいいのですが、なぜ私を含めて、多くの一般開業医が矯正をしないか、そして矯正専門のクリニックが存在するのかといいますと、矯正はそんなに簡単じゃないからです。

特に大人の矯正は、相当な知識と経験を必要とします。

私は、かつて2年間矯正のセミナーを受けましたが、学べば学ぶほど、専門医領域の治療だと思いましたので、大人の矯正はやっていません。

当院から矯正専門医のクリニックを紹介する場合でも、日本矯正歯科学会の認定医の先生が在籍しているクリニックをご紹介しています。

少し話が逸れましたが、

大人の矯正は、健康なお口を維持するために、とても有効な治療ですので、

迷われている方は、矯正専門医に相談することをおススメします。

以上「大人になって矯正って遅いですか?」でした。

皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

*当院への受診を検討されている方のメール相談はこちらから↓

https://www.sasayama-dc.com/information/index.html

子どもの歯並びや噛み合わせが悪くなる原因

お子さんの歯並びや噛み合わせが悪くなる原因には遺伝があります。

たとえば、ご両親のどちらかが受け口だったら、受け口になるとか、

出っ歯だったら、出っ歯になるとかです。

それ以外にも原因はあります。

習癖(しゅうへき)といわれる癖が原因になる場合です。

①顎関節症・歯のずれ

いつも頬杖していると、顎や歯並びがずれる可能性があります。

 

②出っ歯

出っ歯になる可能性がある癖はいくつかあります。

1)指しゃぶり

2)爪噛み

3)唇噛み

4)口呼吸

③叢生(そうせい) 

歯並びがガタガタなることを叢生といいます。

叢生は遺伝的要素が強いのですが、

乳歯から永久歯の生え変わりのタイミングが違ってしまった場合や、乳歯の虫歯を放置することでも起こることもあります。

 

④過蓋咬合(かがいこうごう)

食いしばる癖が強いと嚙み合わせが深くなります。イーっとした時に下の前歯が、上の前歯に隠れて見えません。将来顎関節症になる可能性があります。

遺伝的要素があっても、習癖によるものであっても、小学生低学年までに、歯医者さんで適切な対応することによって、悪化を防いだり、改善することが出来る可能性があります。

最近は子どもの歯並びや噛み合わせ改善に取り組んでいる歯医者さんが増えていますので、お子さんの歯並びや噛み合わせが気になる方は、早めに受診されることをおススメします。

歯並びや嚙み合わせが悪いままでいると、成長発育に影響を及ぼします。

当院でも、矯正器具を使わないMFTといわれる筋機能療法や、矯正器具を用いた子どもの矯正治療のどちらも対応していますので、お気軽にご相談ください。

こちらも参考にどうぞ↓

指しゃぶり

子供の歯並び矯正 床矯正・拡大床ってどんな治療?

プレオルソの効果 受け口 

以上「子どもの歯並びや噛み合わせが悪くなる原因」でした。

皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

お子さんの歯並び。受け口(反対咬合)の治し方。

前歯は小学校1~2年生くらいで永久歯に生え変わります。

歯を閉じた時、本来は上の前歯の後ろ側に、下の前歯が来ます。

普通の咬み合わせの例↓

 

しかし、上下の永久歯の生えるタイミングだったり、遺伝的な顎の位置が原因で噛み合わせが反対(互い違い)になってしまうことがあります↓

これを歯科では

反対咬合

といいます。

永久歯の反対咬合は、自然に治りません。

 

こんな場合は、下の画像のような取り外し式の矯正装置を使います。

 

治療後↓ 前歯の咬み合わせが、本来の咬み合わせになりました。

この装置を使うと、

年齢や歯の生え方にもよりますが、1~2か月で治ります。

咬み合わせが治った直後ですので、前歯が隙間(すきっ歯)になっていますが、通常ですと、ほぼ自然に閉じていきます。

この矯正装置は取り外し式装置なので、食事の時には外せます。

装着時間は長い方が良いのですが、学校には持っていかずに、家にいる時、食事以外ずっとつけていれば治ります。

寝る時もつけたままです。

以前は、このような嚙み合わせの治療には、プレオルソを使っていたのですが、最近はお口の感覚が敏感なお子さんがいらして、プレオルソだと口の中の違和感が大きく、付けられないことがありました。

この装置はプレオルソと違い、歯型を取って作成するので、歯型を取るというハードルはあるのですが、作ってしまえば、プレオルソより違和感は少なく、ほぼ問題なく、装着してくれます。

*6歳以下のお子さんは歯型取りは、かなり難しいです。

  • 患者さんの希望  歯並びを治したい。
  • 診断  反対咬合
  • 治療方法  床矯正装置
  • 治療期間  1~2か月
  • 費用の目安  66,000円~
  • 治療リスク  矯正の効果は個人差があります。

 

反対咬合を矯正せずに大人になった成人の例↓

梅さんもクッキングパパも男らしくて素敵な男性ですが、咬み合わせは良くありません。

永久歯が反対咬合になってしまったら、出来るだけ早く治してあげた方がいいです。

乳歯の反対咬合を積極的に治療する必要性は低いといわれており、永久歯に生え変わる時に自然に治る場合もありますので、経過観察する場合が多いです。

以上「お子さんの歯並び。受け口(反対咬合)の治し方。」でした。

当院は子供の歯並び・嚙み合わせ改善を積極的におこなっています。

お子さまの歯並び等で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

子供の歯並び。様子を見ていちゃいけないケース②

お子さんの歯並びで様子をみていちゃいけないケース。

その②です。

反対咬合です。

本来の噛み合わせとは、逆に歯が並んでしまうことです。

通常の下の前歯は、上の前歯の内側に生えます。

下の画像をご覧ください。向かって右下の前歯が上の前歯の外側にあります。左隣の歯は、これから生えますが、同じく反対咬合になります。このまま放置すると、いわゆる受け口になります。永久歯の反対咬合が、自然に治ることはありません。

横から見ると反対咬合がはっきり分かります。下の歯が上の歯の外側にあります。

 

治療後です。↓

横から見たところです。上の歯が外側にあり、改善しています。

プレオルソという矯正装置で治療しました。

プレオルソについてはこちら↓

当院のプレオルソ治療の特徴

 

当院HPのプレオルソ紹介ページ↓

https://www.sasayama-dc.com/treatment/preortho.html

 

お子さんの歯並びや噛み合わせで気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院