よく噛まずに飲み込んでしまうお子さんには・・

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「よく噛んで食べなきゃダメ」

「30回噛んでから飲み込みましょう」

子供の頃、一度は言われた、聞いたことがあると思います。

お子さんに言ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ただ「よく噛んで食べなさい」言われただけで、なかなか聞いてくれません。

よく噛むと良いことがたくさんあるんです。

①よく噛むと唾液が出ます

唾液には虫歯予防や粘膜の保護、消化を助ける働きがあります。

②よく噛むと良い顔になる

よく噛むと口の周りの筋肉を十分に使います。

口の周りの筋肉は目や頬の筋肉と繋がっており、よく噛むと口元の締りが良くなり、表情も良くなります。

③よく噛むと脳を刺激できる

集中力や記憶力を高める、リラックス効果を得られる、肥満防止効果などがあるといわれています。

④よく噛むと歯並びが良くなる

よく噛むことで顎の骨の発達を促し、歯並びがよくなります。

 

以上よく噛むと良い理由をあげましたが、よく噛まないと逆の結果になるともいえるでしょう。

ではよく噛むにはどうしたらいいか?

現代の食事は柔らかくてあまり噛まなくても飲み込めるものが多くなっています。

「よく噛みなさい」と言っても、すぐに飲み込めるものを長く噛み続けるのは難しいです。

ここからポイントです。

よく噛むには

①食事中の飲み物を減らしましょう。

食事中によく噛まないでお茶やお水で流しこんでしまうことがあります。

しっかり噛めば唾液が出て、水分を含まなくてもある程度は飲み込めます。

食事にお味噌汁やスープなどがある場合は、お茶やお水は無しでもいいぐらいです。

②食材を細かく切りすぎないようにしましょう。

野菜が苦手なお子さんが食べやすいように、細かく刻んでしまうこともあると思いますが、

野菜などは大きく切って前歯でぶつ切りしてかぶりつかせるようにしましょう。

③和食を増やしましょう

和食は歯ごたえのあるメニューが多いので必然的に噛む回数が増えます。

④噛み応えのある食べ物を食べましょう。

例)フランスパン、たくあん、 肉のソテー、キャベツ、油揚げ、いか

 

お子さんに「よく噛んで食べなさい」という時にはこんな理由づけをしてみてはいかがですか?

①よく噛むと虫歯になりにくくなるよ!

②よく噛むとかっこいい(かわいい)お顔になれるよ!

③よく噛むと賢くなるよ!

以上「よく噛まずに飲み込んでしまうお子さんには・・」でした。

治療しても治らない?

「同じ歯を5回治療すると抜歯になる」

歯科業界でいわれる話ですが、可能性としては十分にあります。

抜歯に至るまでのよくある過程を見てみましょう。

1回目 小さな虫歯を詰め物で治す

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2回目 詰め物の隙間から虫歯、もしくは詰め物が取れて再治療で大きな詰め物に

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3回目 大きな詰め物が虫歯になり、神経を抜くことに。 神経を抜くと歯の強度が落ちるので被せ物に

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4回目 神経を抜いた歯が膿んでしまい、被せ物を外して歯の根の治療をして被せ直し

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5回目 神経が無くなってから年月が経つと歯の根が脆くなり、歯の根が折れてしまい抜歯に

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このように同じ歯を5回治療すると、抜歯に至る可能性は十分にあります。

歯は治療するたびに元の歯が少なくなり、人工の材料に置換されていくので、「治った」という定義が「元通り」ということならば、治療しても「元通り」にはなっておらず、むしろ治療するたびにどんどん弱くなります。

歯は爪や髪の毛のように生え変わりません。神経や血管も通っている体の一部なんです。

歯を失うと義歯を入れます。義歯は義足や義手と同じで失った体を補う装具です。

義歯の機能は元の歯には及びません。

今のところはインプラント治療が一番天然の歯に近い機能回復が可能な治療方法ですが、

保険適応ではありませんので歯を失うたびにインプラント治療を受けていてはとんでもない経済負担になってしまいます。

芸能人の方で何百万円もかけてインプラント治療をされている人もいますが、職業上入れ歯にすることができないので仕方がないのです。

明日6月4日は虫歯予防の日。

虫歯や歯周病は予防で十分に防げる病気です。

当院は今日も予防 明日も予防 とにかく予防を大切に診療しています。

歯を大切に^^