入れ歯が合わない理由 違和感について

宝塚市で入れ歯治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

入れ歯が合わない理由はたくさんありますが、今回は入れ歯の違和感について触れます。

初めて入れ歯を作った方は、今まで無かったものが入るわけですので、当然違和感がありますが、適正な設計であれば、数週間から数ヶ月装着すれば慣れます。

それ以上過ぎても違和感がある場合は、設計に問題がある可能性があります。

違和感の原因で多いのが、入れ歯が外形の設定が良くないケースです。

入れ歯は失った歯と歯ぐきを補うのが基本ですが、失った部分以上の補い方をしてしまうと違和感の原因になります。

構造上、失った部分以外にも入れ歯の床などが設定される場合もありますが、違和感のなかなか取れない入れ歯を拝見させていただくと

「この部分に入れ歯の装置や床を設定しないほうがいい」

という場所に、入れ歯の外形が設定されている場合が多いです。

この部分に入れ歯がくると、どうしても違和感が消失しません。

この部分を削って、薄く小さくするだけで違和感は結構消えます。

また床を設定せざる得ない部分でも金属で極力薄くすることで、違和感は結構減ります。

この入れ歯をご覧ください↓左上の奥歯が2本無いのを入れ歯で補うだけですが、面積はかなり大きいです。 

歯科医師の方が見ても「2本でこの設計?」と思われるかもしれません。

でも、この患者さんは「全く違和感もなく、よく咬めます」とおっしゃっています。

その理由は違和感の出やすい部位を避けて設計し、かつ金属の部分は極力薄く作り、反対側までバネをかけ、バネの位置を3箇所に広げて分散させることで、入れ歯の安定を得られているからです。

この入れ歯は食事の時に動かず、しっかりと咬めます。

このケースですと、片側だけの小さい入れ歯も場合によっては設計可能ですし、もっと違和感は少なくなります。↓

しかし入れ歯を小さくすると、バネの本数が少なくなり、バネ同士の距離も近いので、食事時に入れ歯に細かい挙動(浮き上がったり、回転しそうになったり)が発生します。

この挙動も実は入れ歯の違和感になる原因のひとつです。

義歯が動き、安定しないと咬み心地は落ち、バネをかけている歯に過剰な負担がかかり、バネをかけている歯の寿命を縮めます。

入れ歯の違和感を少なくために、何が何でも薄く、小さくすればいいというものではありません。

適切な位置に適切に外形を設定する。

これが大切です。

以上、入れ歯の違和感についてでした。

入れ歯の違和感が消えない方は、ご相談いただければと思います。

当院の精密入れ歯治療はこちら↓

https://www.sasayama-dc.com/treatment/ireba.html

オーラルフレイルにウィダーインゼリー?

10秒チャージ、ウィダーインゼリーはご存知ですか?

それがオーラルフレイルに効果的ということらしいんです。

何か月か前に、医院に「森永のウィダーインゼリー無料配布します」というFAXが来ました。

私は筋トレする時にウィダーインゼリーを飲むことがあるので、何の気なしに申込みをしました。

オーラルフレイルとウィダーインゼリーに何の関係が?

オーラルフレイルとは老化と共にお口の機能が低下し、食べたり、飲み込むのが難しくなることをいいます。

ウィダーインゼリーはゼリーを飲み込むことで、

① ゼリーを飲むことで、飲み込む筋肉が鍛えられ、

② ゼリーを吸う事で口をすぼめる筋肉が鍛えられ、

③ ゼリーのパックを握ることで握力も鍛えられるということです。

また、ゼリーは高たんぱくなので、お口の機能が低下して肉や魚などを食べられず、タンパク質を取れなくても、ゼリーから補給することが出来ます。

というわけで数か月前に無料配布を申し込んだとこさえ忘れていた、今日。

宅急便屋さんが大量の段ボールを届けてくださいました。

その量が尋常じゃなかったです。

なんと段ボール5箱にゼリーが合計180個届きました。(^_^;)

あまりに多いのでスタッフにもおすそ分けしました。

オーラルフレイルについてはこちらを参考にどうぞ↓

オーラルフレイル

 

押し花作品

待合室の押し花作品が新しくなりました。

青と紫の中に差し色で赤が入ってとても綺麗です。

押し花教室の先生でいらっしゃるTさん、季節ごとに作品をお持ちいただき恐縮です。

いつもありがとうございます。

患者さんからも好評でありがたいです。

過去に飾らせていただいた作品の一部です。 全部ご自身で育てられた草花を作品にお使いになっているところも凄いです。↓

 

 

歯磨き後、何回ゆすぐ?

 

日本人の虫歯は年々減っていますが、

先進国の中ではまだまだ多いほうです。

そこで虫歯をもっと予防するにはどうしたらいいか?

虫歯が減ってきた大きな要因は、歯磨き粉に含まれるフッ素です。

そして、フッ素入りの虫歯歯磨きをした後に、お口をゆすぐ回数がその予防効果を左右します。

こちらをご覧ください↓

                                            NHKためしてガッテンより引用

たった1回ゆすいだだけで、お口に残るフッ素濃度が、3分の1にまで減っているのがお分かりでしょうか?

究極の虫歯予防方法は

「フッ素入りの歯磨き粉で磨いたら1回もゆすがない!」

です。

口に溜まった歯磨き粉は、洗面所で吐き捨てるだけにして、水でゆすぎません。

すると、こんな疑問が湧くかもしれません。

① 「磨いて取れた菌が、口に残っていても大丈夫なの?」

② 「残ったフッ素を飲み込んでも中毒にならない?」

 

①については、既に歯から菌は剥がれていますので、唾液で洗い流されますし、飲み込んでも胃酸で死にます。」

②については、フッ素が残っていても、すぐに唾液で薄まりますので、吐き捨てた後に残った程度の量では中毒になりません。

以前、このブログでゆすぐのは2回までと書いたのですが、予防歯科の先進国スウェーデンでは、「ゆすがない」が提唱されており、子供から大人まで虫歯ある人はほとんどいません。

私も「ゆすがない」を実践していますが、低研磨剤・低発泡剤・低香味の歯磨き粉なら

泡立ちも少なく、味もヒリヒリしないので、ゆすがなくても然程違和感はありませんでしたので

すぐ慣れると思います^^

以上 歯磨き後、何回ゆすぐ?でした。

皆様の歯の健康に少しでも役立てばと思います。