拡大床治療はいつまでに始めればいい? 

宝塚市で小児歯科、小児矯正治療をおこなっている歯医者 笹山歯科医院の笹山です

「ホームドクターによる小学校2年生までに始める拡大床治療」

先日発売されたばかりの書籍で、早速購入しました。

ブログタイトルの「拡大床治療いつまでに始めればいい?」の答えはこの本のタイトル通りです。

私は過去にこの書籍の先生の実習セミナーを受講しておりましたので、復習の意味でも非常に勉強になりました。

まだまだ読み込んでいきますが、開業医が本当に臨床で知りたいこと、ツボがきめ細かくちりばめられています。

何度も読み返すことになる本となります。

当院では、咬合育成(歯並びや噛み合わせを正しく成長に導く治療)に力を入れています。

子供の歯並びや噛み合わせが心配で見てもらったけど「経過観察しましょう」と言われて「本当にそのままでいいのか心配・・。」というお母さん方は多いです。

お気軽にご相談ください。

 

 

自分の歯周病菌を見たことがありますか? 位相差顕微鏡とは?

35歳以上の90%以上が歯周病菌に感染しているといわれています。

それだけ高い確率で感染しているというデータがあっても、患者さんに歯周病であることをお伝えすると「えっ?私、歯周病なんですか?」とびっくりされる方が多いです。

歯周病というと歯ぐきが腫れて血が出ていて、歯がグラグラになっている状態をイメージされる方が多いです。

典型的な歯周病はこんな感じ↓

歯周病にこんなイメージがあれば「〇〇さんは、歯周病です。」いわれてもピンとこないと思います。

「えっ?私が?歯ぐきも腫れていないし、グラグラの歯もないし。」と思われるでしょう。

歯周病には程度があります。

先ほどのイメージは重症の歯周病です。

軽度の歯周病は、見た目も特に問題なく、自覚症状もありません。

そんな方に歯周病かどうかを知っていただく方法の一つが、位相差(いそうさ)顕微鏡による検査です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この特殊な顕微鏡に、お口から採取した少量の歯垢をプレパラートに乗せてセッティングすると・・・

診療室

こちらの診療イス正面のモニターに(右側にテーブルに顕微鏡があります。)

↓この動画のようなものが写ります↓

当院はモニターはフルハイビジョンですので、この動画より、もっとクリアにご覧いただけます。

自分の歯周病菌をモニターでご覧になって患者さんの感想は様々です。

「キャー」「えっ・・・」「何ですか?これ」「うわっ・・」「いーっ・・」

歯周病菌に感染していても、日々のブラッシングと歯科医院で定期的なクリーニングをきっちり行えば、歯周病は悪化せずにコントロール可能です。

ちなみにこの位相差顕微鏡検査ですが、当院に通院されている患者さんは無料で検査を受けていただけます。

検査は口の中から歯垢を少量(ゴマ粒以下の量)採取するだけですので、痛みは全くありませんのでご安心ください。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

白い歯は好印象?アンチエイジング効果は?

宝塚市の歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

 

先日、洗剤や歯磨き粉のメーカーでお馴染みのLIONさんからこんな資料が届きました。

歯の色が他人に与える印象についての実験結果です。

女性の歯の色を黄色く加工した画像Aと、白く加工した画像Bを見てもらう実験です。 *画像を見る人には、歯の色を加工している事は伝えていません。

 

以下は結果です。〇枠のグレー部分が黄色い歯のA、水色部分が白い歯のBです。

どの質問結果についても、〇枠の水色の占める割合が多いのは白い歯の方が好印象を相手に与えるという事ですね。

お顔の中で歯が占める面積は意外に広いです。

見た目の印象の占める割合の大きな歯を白くする事で、ご自身でも相手から見ても好印象でアンチエイジング効果を実感しやすいと思います。

歯科医院で歯を白くする方法は

①歯のクリーニング

②歯のホワイトニング

③セラミックなどの審美歯科治療

などが考えられますが、①のクリーニングを受けるだけでも、歯みがきでは歯垢や落ちにくいステインが落ち、歯が白くなりアンチエイジングが可能です。

当院では

②のホワイトニングは、ホームホワイトニング法をおすすめしています。

ホームホワイトニングケース↓

before

after

③のセラミック治療は、経験が豊富な歯科医師が担当しますので、白いだけでなく、機能的で美しい歯に仕上げることが可能です。

古いセラミック歯のやり直しケース(上の真ん中の歯2本)

before

after

クリーニングもホワイトニングも審美歯科治療も年齢を問わず行える治療です。

歯の色でお悩みの方、アンチエイジングをお考えの方、お気軽にご相談下さい。

銀歯の下の虫歯の話

以前こんな患者さんが来院されました。

来月から数年間海外に行くので、渡航先で歯で困らないように、いつもの歯医者で検診を受けたところ・・

「銀歯の下が〇本、虫歯になっています。」

「来月までに治療を終えるのは無理です。」

と言われてしまい、困って別の歯医者さんにも電話して、治療可能か聞いたそうなんですが、そこでも「時間的に難しい。」と断られてしまったそうです。

そこで当院に「何とか見て貰えませんか?」とお電話でご相談を頂きました。

私は「まずお口を拝見させていただき、治療が必要かどうかも含めてお話させていただくのでお越しください。」とお伝えしました。

患者さんにその旨をご了承いただき、来院する運びとなりました。

来院当日、検査やレントゲン撮影の結果から

私の診断では・・

治療を始めてみないと、虫歯かどうか分からない歯が1本だけありました。

その1本の歯は、銀歯に若干の隙間があり、銀歯の下が虫歯になっている可能性がある歯でした。

他の歯を虫歯と診断しなかった理由については後述します。

私は「銀歯を外したら虫歯でない可能性もありますが、虫歯でないと言い切れませんので外した方がいいと思います。」とお伝えし、銀歯を外して確認したところ、実際は虫歯ではありませんでした。

虫歯ではなかったのですが、銀歯に隙間があり、いつそこから内部に虫歯が進行してもおかしくない状態でしたので、治療が無意味だったわけではありません。

レントゲン上では銀歯の下に黒い影があると、虫歯の可能性があるのですが、銀歯をくっつけている接着剤や神経を保護するセメントが黒い影に見える場合もあります。

こればかりは銀歯を外してみないと、虫歯かそうでないかは分かりません。

しかし銀歯の下が虫歯になるというのは、実はそれほど多くないのです。

銀歯の下が虫歯になる原因は、銀歯に隙間があるとか、虫歯の取り残しなどです。

たとえばこんな感じです↓ 矢印部分の銀歯に隙間があります。(記事とは別のケースです。)

歯と銀歯の境目に隙間のない銀歯の下が虫歯となるということは、あまりありません。

仮に銀歯の中に少しの虫歯を取り残していたとしても、虫歯菌は磨き残しの食べかすを餌にして生きています。

銀歯の中に虫歯菌が取り残された場合でも、銀歯に隙間が無く、外から内部に栄養(食べカスなど)が届かない場合、虫歯菌は活動することが出来ず、虫歯はほとんど進行しないといわれています。

ですので、私はレントゲン検査で銀歯の下に虫歯のように黒い影が見えても、表面から見て、上の画像のように隙間のある銀歯でなければ、積極的に虫歯と診断しない様にしています。

今までもそのように診断をしてきましたが、後で結局虫歯だったという経験はほぼ皆無です。

虫歯と診断しなかった場合でも、放置するのではなく、その後も定期的にレントゲン検査をすることで、黒い影に広がりがあれば虫歯と診断し、治療すればいいと考えています。

こちらのケースの患者さんは、その1本の歯だけを治療し、予定通り海外に行かれました。患者さんにも喜んでいただけて良かったです。

 

「小さい子供がいるので歯医者に行きづらい。」

宝塚市で小児歯科、小児矯正治療をおこなっている歯医者 笹山歯科医院の笹山です

夏が終わり、朝晩が過ごしやすくなったと思ったら、寒く感じる日も出てきましたね。

そろそろ1日1回も冷房をつけなくても良い日が来そうです。

さて、赤ちゃんや小さなお子さんがいて、なかなか歯医者に行けない、行き辛いというお母さんがいらっしゃると思います。

当院では去年キッズ&ベビーカースペースを設けました。

設置理由はタイトルのようにお子さん連れで歯医者に行きづらい方が結構いらっしゃり、こちらがいくら「大丈夫ですよ。」と言っても、こういうスペースがないと実際は来にくいと考えたからです。

当初はそんなに使わないだろうなと思っていましたが、これが予想と全く違って、使用頻度が非常に高いです。

待合室を削って設置する案もありましたが、親御さんの目の届かない所にいるのはちょっと心配で、診療スペースに設置しました。

スペースは小さいですが、ベビーカーを畳まずに置けます。赤ちゃんはベビーカーに乗せたままで大丈夫です。

マットを倒せばキッズコーナーになります。

今はコロナの影響でおもちゃは消毒できる物のみ置いていますが、DVDプレーヤーは使用可能で、おかあさんといっしょからアンパンマン、ドラえもん、ミニオンなどソフトは豊富です。

先日もママの治療待ちのお子さんが、おかあさんといっしょの歌のDVDを見ながらキッズスペースで踊っていたのがとっても可愛かったです。

歯が痛くてもなかなか歯医者さんに行けなかったお母さんの痛みが取れたあとのホッとした表情を拝見すると「キッズスペース作って良かったなぁ。」と心から思います。

最近は宝塚市の乳幼児歯科検診(1歳半、3歳児歯科検診)を委託されているので、多くのお子さんがいらして大活躍のキッズスペースです。

妊娠中や出産後に歯の事が気になっていたけれど、治療に通えなかったお母さんや、子供の預けるのが難しい方、気になることがありましたら遠慮なくお越しください。

赤ちゃんは泣いていも、お子さんは騒いでいても、当院はオールOKです。

スタッフのほとんどが子育て経験者ですので、手が空いていれば一緒に遊びますよ。