「食事をすると歯が痛い。」といらした患者さんです。
歯と歯の間が虫歯で欠けて、食片(食べカス)が挟まっています。
食片を取り除くと、茶色い虫歯が見えてきました。
エナメル質の下の象牙質は柔らかいので、ひとたび虫歯がエナメル質を超えて、その下の象牙質に進行すると、あっという間に虫歯は広がっていきます。
虫歯菌の酸によって溶けた象牙質は、ボロボロと取れてきます。
象牙質も元々は硬いのですが、酸によってこれほどにまで溶けてしまいます。
ほぼ虫歯を取り切った状態です。虫歯はかなり深く神経付近まで進行していました。
赤丸の部分の歯と歯の間には、詰まったままで取れなくなった食片(食べカス)が残っています。このまま放置すると、歯ぐきが炎症を起こして、歯周病になる可能性もあります。
食片を取り除きました。詰まっていた部分の下の歯ぐきが赤く腫れています。
このぐらいの大きさでも銀歯にしません。特殊な器具を使って、コンポジットレジンという白い樹脂で治します。
「食事をすると歯が痛い。」原因は、虫歯と歯ぐきの炎症と両方でした。
コンポジットレジン(保険診療)にて治療した後です。治療により、食片や虫歯が取り除かれ、歯と歯の間に細菌がいなくなると、歯や歯ぐきの痛みはなくなります。
コンポジットレジンの治療時間は約20分。
健康な歯を削らずに、虫歯だけを選択的に削りますので、痛みはほぼありません。無麻酔です。
当院では治療の視える化に力を入れており、このように患者さんが見えづらい部分の治療では、写真を撮影します。
「虫歯って言われたけどよく見えない、分からない…。」と不安に思ったまま治療を受けて頂きたくないので、出来るだけ写真を撮って、お見せするようにしています。
このような写真を患者さんが見ることで、少しでもご自身の歯を大切に思って頂ければと思ってお見せしています。
歯と歯の間の虫歯は、ご自身で気づくのが難しく、痛くなったり、凍みたりするような自覚症状出る頃には、かなり進行していますので、日頃の歯間ケアが大切です。↓
以上「 「食事をすると歯が痛い。」連続写真で見る虫歯治療」でした。
宝塚市の歯医者 笹山歯科医院