フルジルコニアの進化

ジルコニアってご存知ですか?

ジルコニア(二酸化ジルコニウム、化学式:ZrO2)は 、ジルコニウム酸化物である。常態では白色固体融点が2700℃と高いため、耐熱性セラミックス材料として利用されている。また、透明ダイヤモンドに近い高い屈折率を有することから模造ダイヤとも呼ばれ、宝飾品としても用いられている。限りなく本物に近い偽物とも呼ばれている。ウィキペディアより。

 

歯科でもここ数年でジルコニアを使った被せ物が増えてきています。↓

DSC_2442

 

ジルコニアのメリットは、とにかく硬い(セラミックのおよそ10倍)のでセラミックの歯のように欠けたり、割れたりすることがほぼありません。

一部で硬すぎてかみ合わせる相手側の歯を傷めるという説もありましたが、現在では否定されつつあります。

当院では去年から診療で実際に装着し始めました。

数年前までのジルコニアは色調再現性がセラミックに比べて著しく悪く、いかにも差し歯という色で周りの天然の歯の色との調和が図れないものでしたので奥歯の目立たない所にしか使用できないものでした。

何度かサンプルのジルコニアクラウンを見ましたが、自分の観点では奥歯に使用するのも躊躇するような色調でしたので、材料自体に魅力は感じていましたが、今まで使用していませんでした。

当院で去年から導入したジルコニアクラウンは 色調再現性が著しく改善された物です。奥歯に使用しても、通常のセラミックの被せ物に見た目は劣りません。歯ぎしりや噛みしめなどが理由で、奥歯のセラミックをあきらめた方にも十分に適用可能です。

今年になって更にセラミックに近い色調を再現できるジルコニアが出て来ました。歯の色の良し悪しが見た目に直接影響する前歯にも使えそうです。

前歯にジルコニアを応用したケースを近々アップできればと思います。