国民皆歯科検診って?義務化?人生100年時代

院長の笹山です。

最近発表された政府の「骨太の方針」に

国民皆歯科検診というものが盛り込まれたそうです。

テレビのニュースやワイドショーでも結構取り上げられており、注目度は高いようです。

皆さんの「何それ?」「で、どうすんの?」ってことで関心が集まったのかもしれません。

具体的には何なのかといいますと、国が国民に一年一度の歯科検診の受診を義務化するかもしれないとのことです。

国は現在、1歳半3歳児歯科検診、高校卒業までの歯科検診を義務化しています。

皆さんも成人されるまでに年1回は保育園や幼稚園、小中高では健康診断があって、歯科検診を受けた記憶があると思います。それが義務化された歯科検診に相当します。

強制力はありませんが、体調不良などで健康診断の日を休むと、再度検診を受けたり、後日、近所の校医のクリニックで検診を受ける場合もあります。

また地方自治体でも歯周病検診という検診事業があり、40~70歳までの節目に歯科検診を街の歯科医院で受けるようにお知らせが来ます。こちらは義務ではありません。↓ 宝塚市歯周病検診の概要 ↓

https://www.city.takarazuka.hyogo.jp/kenkofukushi/kenshin/1000602.html

では、なぜ年1回の歯科検診を義務化しようとするのでしょうか?

大きな理由は3つあると思います。

①痛い時、何かトラブルがあった時だけ歯医者さんに行く人は、そうでない人に比べて歯を失うリスクが非常に高い。

②虫歯や歯周病を放置すると歯を失うだけでなく、全身の病気に繋がることが科学的に立証されている。糖尿病・リウマチ・動脈硬化etc.

③歯の治療のために入れ歯や被せ物を頻繁に作ると患者さんの治療費負担が多くなるだけでなく、国の医療費負担額(保険診療の場合)も増えてしまうので財政を圧迫する。

 

日本は先進国であるにも関わらず、歯に対する意識はまだまだ低いようです。

親知らずを除くと歯は全部で28本あります。

それが80歳前半で15本ということは、ほぼ半分ですね。歯の本数が半分しかないと入れ歯かインプラントを入れないと上手く噛めません。入れ歯は不自由が多いです。インプラントは保険が効きません。

今後寿命は更に延びると言われており、人生100年時代になるといわれています。80歳から100歳までの20年をどう過ごすのかも考えなければならない時代がすぐ近くまで来ています。

歯科検診の義務化の是非はともかく、年2回は検診と歯石取りなど歯のクリーニングを受けて、一生ご自身の歯で噛めるようにしましょう!

当院では1歳半・3歳児歯科検診や宝塚市の歯周病検診にも対応しておりますので予防のためにご活用いただければ幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院