舌苔

院長の笹山です。

暖かくなってきて嬉しいです。先日、家族で須磨の水族館に行ってまいりました。私は遠い昔に幼稚園の遠足で行った事があるようなのですが、昔過ぎて記憶にありません。子供は水族館よりも,すぐ隣の遊園地を満喫しておりました。

 

さて、最近数人の患者様からお受けした質問なのですが「舌苔は取った方がいいのですか?」というものがありました。

舌苔ってご存知でしょうか?

丁寧に歯磨きをしてマウスウォッシュなどもおこなっても、なんだかお口の中がすっきりしない。なんとなく口臭も気になる。

その原因のひとつに舌苔(ぜったい)というものがあります。

舌苔とは、舌の表面にある白っぽい付着物で、 舌の表面に食べ物の残りカスや、 舌の剥がれた上皮細胞が付着しているものです。

*白いものすべてが舌苔ではありません。通常の状態でも舌の色はやや白っぽいものです。

歯をしっかり磨いても、舌苔がたくさんあるとお口の中に細菌が繁殖しやすくなります。

そこで舌苔をケアする必要があるのですが、 間違った方法で取ってしまうと、 逆に舌を痛めたりしてしまいます。

良くないのは 歯ブラシでゴシゴシと舌の表面をコスってしまうことです。

これは舌の表面を傷つけてしまい、 味覚センサーも痛めてしまうこともありますので、舌ケア用専用器具を使うようにしましょう。

実際の舌苔のケア方法は歯科医院でアドバイスを受けてからおこなうとトラブルも少ないのでおススメします。

当院でおススメしているのは舌ブラシではなくヘラのよう舌クリーナーです。これを使うと傷つけることなく舌苔をキレイに取ることが出来ます ↓ ↓ ↓

80585067

80歳で12本

 

おはようございます、院長の 笹山敏(ささやまさとし)です。

この連休はお天気も良くてお出かけ日和ですね。

当院は出来るだけご自身の歯を残す予防に力を入れています。

現在、日本の80歳の方に残存している歯の本数は平均12 本です。(大人の歯は通常上下で28本あります。)

それに対し、スウェーデンでは平均20本、アメリカでは17本です。この違いはどこから生まれるのでしょうか?

実は欧米諸国と日本では歯科定期検診の受診率に大きな差があります。

予防歯科が進んでいるスウェーデンでは、歯科定期検診の受診率は全国民の80%以上です。
また、他の欧米諸国でも70%ほどの受診率を保っています。これに対し、日本の受診率は10%未満なのです。*スウェーデンの歯科大学では、歯学部の学生に総入れ歯の講義をするのをやめたそうです。つまり総入れ歯の患者様がほとんどいなくなり教える必要がなくなったということなのです。

ご自身ではきれいに磨けているつもりであっても、細かい部分や磨きにくい部分に意外と歯垢は残り、やがて硬い歯石となりブラッシングでは除去できなくなります。
歯石には細菌が含まれていますから、歯周病を引き起こす原因となります。

定期的に歯科医院でメインテナンスを行えば、そのような磨き残しのチェックや、歯ブラシの届かない歯周ポケットの中から細菌を除去することができます。

問題が起こってから歯科医院を受診するのではなく、問題が起こる前に歯科医院を利用して頂ければと思います。

もし虫歯や歯周病の再発がみられても早期であれば、治療も少なくてすみます。
定期的に歯科医院でしっかりとしたメインテナンスを受けることにより、お口の健康を長く維持していきましょう!

*参考 NPO法人日本臨床歯周病学会サイト