不適合な銀歯の中身はどうなっていたか?

院長の笹山です。

古い銀歯の治療の話です。下の画像の銀歯は歯ぐきが痩せて、銀歯と歯茎の境目に段差が出来てしまい、白い歯垢が溜まっています。このままではこの境目から虫歯や歯周病になる可能性があります。

銀歯を削って外すと中の歯はこんな感じになっています。

銀歯をくっつけていた接着剤の多くは溶け出しており、銀歯の中まで歯垢が侵入している様子が見られます。そして歯の一部が虫歯になっています。

この歯は過去に神経を抜いているので、このような状態でも痛みは感じません。

このまま銀歯を外さないで放置して置いたらどうなってしまうのでしょう?

神経が無いので痛みの無いまま、銀歯の内部に虫歯が進行し、内部が朽ちてしまうので、ある日突然銀歯が取れてしまいます。

銀歯が取れた患者さんは「取れたから、付け直ししてもらおう。」と歯医者さんに銀歯を持って来てくださるのですが、内部が虫歯で朽ちているので、付け直しはほぼ不可能です。

それどころか虫歯の進行度合いによっては、抜歯するしかない程に悪化していることもあります。

歯茎が痩せて、段差が出来ても、歯ブラシが上手に出来れば、このような事態は回避できますが、相当丁寧にブラッシングしないと難しいです。

銀歯が古いというだけでやり直しの必要はありませんが、このように合わなくなった銀歯に歯垢が溜まりやすくなっている場合はやり直した方が良いと考えています。

こちらも参考にどうぞ↓

銀歯が虫歯になる理由 

歯を強くする方法

 

以上「不適合な銀歯の中身はどうなっていたか?」でした。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

国民皆歯科検診って?義務化?人生100年時代

院長の笹山です。

最近発表された政府の「骨太の方針」に

国民皆歯科検診というものが盛り込まれたそうです。

テレビのニュースやワイドショーでも結構取り上げられており、注目度は高いようです。

皆さんの「何それ?」「で、どうすんの?」ってことで関心が集まったのかもしれません。

具体的には何なのかといいますと、国が国民に一年一度の歯科検診の受診を義務化するかもしれないとのことです。

国は現在、1歳半3歳児歯科検診、高校卒業までの歯科検診を義務化しています。

皆さんも成人されるまでに年1回は保育園や幼稚園、小中高では健康診断があって、歯科検診を受けた記憶があると思います。それが義務化された歯科検診に相当します。

強制力はありませんが、体調不良などで健康診断の日を休むと、再度検診を受けたり、後日、近所の校医のクリニックで検診を受ける場合もあります。

また地方自治体でも歯周病検診という検診事業があり、40~70歳までの節目に歯科検診を街の歯科医院で受けるようにお知らせが来ます。こちらは義務ではありません。↓ 宝塚市歯周病検診の概要 ↓

https://www.city.takarazuka.hyogo.jp/kenkofukushi/kenshin/1000602.html

では、なぜ年1回の歯科検診を義務化しようとするのでしょうか?

大きな理由は3つあると思います。

①痛い時、何かトラブルがあった時だけ歯医者さんに行く人は、そうでない人に比べて歯を失うリスクが非常に高い。

②虫歯や歯周病を放置すると歯を失うだけでなく、全身の病気に繋がることが科学的に立証されている。糖尿病・リウマチ・動脈硬化etc.

③歯の治療のために入れ歯や被せ物を頻繁に作ると患者さんの治療費負担が多くなるだけでなく、国の医療費負担額(保険診療の場合)も増えてしまうので財政を圧迫する。

 

日本は先進国であるにも関わらず、歯に対する意識はまだまだ低いようです。

親知らずを除くと歯は全部で28本あります。

それが80歳前半で15本ということは、ほぼ半分ですね。歯の本数が半分しかないと入れ歯かインプラントを入れないと上手く噛めません。入れ歯は不自由が多いです。インプラントは保険が効きません。

今後寿命は更に延びると言われており、人生100年時代になるといわれています。80歳から100歳までの20年をどう過ごすのかも考えなければならない時代がすぐ近くまで来ています。

歯科検診の義務化の是非はともかく、年2回は検診と歯石取りなど歯のクリーニングを受けて、一生ご自身の歯で噛めるようにしましょう!

当院では1歳半・3歳児歯科検診や宝塚市の歯周病検診にも対応しておりますので予防のためにご活用いただければ幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

 

 

久しぶりのショールーム

院長の笹山です。

最近休診日を利用してショールームを巡っています。

歯科メーカーのショールームには、患者さんが座るユニットを呼ばれる椅子や、レントゲンの機械、手術用顕微鏡など診療器材を展示しています。

5年ぶり位にショールームに訪れましたが、どれも最新のデザインになっておりカッコいいです。

ユニット↓ 白は格好いいけど汚れたら大変(白のスーツでカレーうどんは食べれません。)

色んなユニットが並んでいます。↓こんな診療室だったらカッコいいなぁ。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)↓ カメラメーカーのライカ社製です。

歯科の器材は大体高いです⤵

患者さんの座るユニット(椅子)は安い物でも100万円以上、普通クラスで300~400万円、最高機種だと1000万円近くします。

座る時に汚さないように気をつけましょう^^

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)は安い物でも200万円くらい、最高機種だと1000万円を超えます。

どちらも買ってみたけれど使いにくかったでは済まされない金額ですので、購入する際は慎重に選ばなければなりません。

当面の間、色々なメーカーさんのショールーム巡りが続きそうです。

車のモーターショーのように、歯科にもデンタルショーというものがあるのですが、ここ数年コロナで軒並み中止になっており、今年になってやっと少しずつ再開し始めた感じです。

デンタルショーは各メーカーが一堂に会しますので、ショールーム巡りをしなくて良いのでありがたいです。

今年の9月に大阪で数年ぶりのデンタルショー開催があるそうなので楽しみです。

以上「久しぶりのショールーム」でした。

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