ノンクラスプデンチャーのデメリットについてお答えします

 

ノンクラスプデンチャーとは

金属のバネを使わない入れ歯です。

ノンクラスプデンチャーを検討されている方は、ネットなどでデメリットについて検索されていると思います。

今回はネットなどに書かれているデメリットについてお答えします。

といってもこのブログもネットなんですが(^^)

当院では10年以上ノンクラスプデンチャー治療をおこなっていますので、ネットの書かれているデメリットについて、「実際どうなんですか?」という視点でお答えさせていただきますね。

① 従来の義歯に比べて、壊れやすい

従来の金属のバネに比べると、ノンクラスプといわれる樹脂のバネは折れやすいです。

樹脂で出来ているので、経年的に劣化していき、いつかは折れます。

金属のバネの場合は太く作っておけば、簡単に折れることはありません。

ただし樹脂のバネでも、修理は可能ですし、最初の製作段階で工夫をしておくと、かなり長期間持ちます。

② 壊れた場合、修理できない。

これは誤りです。従来の義歯(金属のバネの入れ歯)と同様に修理可能です。

ただし、壊れ方によっては入れ歯をお預かりして、修理が必要な場合があります。

前歯など見た目に関わる場所にノンクラスプデンチャーをご使用されている場合は、お預かりすると歯がなくなってしまうので、スペアで従来の義歯(金属のバネの入れ歯)を作っておくと良いでしょう。

1週間程度で修理は済みます。

③ 材質が弱いので、何年かおきに新しく作り返しなければならない。

一部のタイプの義歯については作り直しが必要となります。

ただし多くのケースで適切にメンテナンスし、部分的に補修すれば、長く使えます。

ただし、その補修技術が高いことが大事です。

④ 合わなくなった時に裏打ちできない。

義歯を長年使っていると、歯のない土手に部分が痩せて、入れ歯と土手に隙間が出来て、合わなくなる場合があります。

この合わなくなった隙間を埋める処置を「裏打ちする」といいます。専門的にはリベースといいます。

これはノンクラスプデンチャーも可能です。

最初から可能なタイプもありますし、そうではないタイプでも特殊な加工をすれば、従来の入れ歯と同等の裏打ちが可能です。

当院の見解

ノンクラスプデンチャーを取り入れ、多くの患者さんに満足していただき、ノンクラスプデンチャーの良さを実感し、更に積極的に取り組み、この10年で多くの経験を有してきました。

導入当初から、ノンクラスプデンチャーに造詣の深い歯科技工所さんと連携させていただけたので、精度の高いノンクラスプデンチャーを供給することが出来たことも、満足いただけた大きな要因だと考えています。

今回デメリットについてあえて書いたのは、もっとノンクラスプデンチャーの良さを知っていただき、使っていただきたいと思ったからです。

上記のようなデメリットはありますが、実際に治療した患者さんからの感想から、それを上回るメリットがあると感じています。

金属のバネが表から見えないことで「人の目を気にしない」だけでなく、普段ご自身で鏡を見た時に「金属のバネがない」という心理的な解放はとても大きいものです。

従来の義歯

ノンクラスプデンチャーセット後

 

ノンクラスプデンチャー バネのない入れ歯

 

ノンクラスプデンチャーとは、金属のバネを使わない入れ歯です。

20年以上の歴史がある治療方法で、お口の外から見える部分に金属のバネを使わないので、入れ歯を使っていると周りに気づかることはほとんどありません。

また、入れ歯を使っているご本人も鏡を見るたびに金属のバネが見えるのが嫌だという心理負担からも解放されます。

従来の入れ歯だとこんな感じが・・・・

こんな感じになります↓

分かりにくいですが、ノンクラスプデンチャーを装着されています。

 

もう1ケース。

従来の義歯。両端に金属のバネ。こんなに小さくても、下の歯にかかっているバネは結構目立ちます。

ノンクラスプデンチャーに変えると・・・

分かりづらいですが、ノンクラスプデンチャーを装着しています。

 

ノンクラスプデンチャーは入れ歯のバネに、心理負担を感じられる方に有効な治療方法です。

当院はノンクラスプデンチャーを診療に取り入れて10年以上経ちますが、多くの方に喜んでいただいています。

 

 

 

 

ノンクラスプデンチャー 6年目

ノンクラスプデンチャーの制作後6年目のケースです。

6年前の完成時↓  ピカピカですね

DSC_0502現在↓

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アームの部分は破損などで2回修理しています。(1回は患者さんの不注意による破損です(^_^;))

人工歯や床部分の着色など経年的な劣化もありますが、まだまだ使えます。

「ノンクラスプデンチャーは持たない、頻繁に壊れる」という意見もお聞きします。

私はノンクラスプデンチャーを診療に取り入れて10年近く経ちますが、 リペアしたり、リベースしてメンテナンスするとちゃんと使えますよ。

長持ちさせるのに大切なポイントは最初の設計とメンテナンスです。

すべての入れ歯において言えることでもありますが、特にノンクラスプの場合は設計が大事です。

これを誤ると「壊れる」「持たない」となります。

アームの適合や破損に関しては色々と対処法があり、最近はあまりトラブルもありません。

もうひとつ大切なことは作る技工士さんの技術ですね。同じ材質でも加工の仕方や設計で持ちが違います。

当院のノンクラスプデンチャーは義歯の中でもノンクラスプに古くから関わっている先駆者的な技工士さんが制作しています。

入れ歯洗浄剤は使った方がいいですか?

「ポリデント(入れ歯洗浄剤)は使った方がいいですか?」

よくお受けするご質問です。

答えは・・・

「毎日使った方がいいです。」

3年前に作成した入れ歯↓ 画像は3年前の状態です。 患者さんは毎日ポリデントを使用されています。

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3年後↓ 当初の艶は無くなっていますが、黄ばみや変色もなくキレイです。(撮影後に艶出ししておきました)

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入れ歯洗浄剤を毎日使っていない方の入れ歯は、黄ばみや変色などの劣化が早いです。

入れ歯のお手入れ方法です。

歯磨き粉をつけずに入れ歯専用のブラシで汚れを落としてから、入れ歯洗浄剤に5~10分ほど漬けていただくのがおススメです。

ブラシで汚れを落とさずに洗浄剤に漬けるのはNGです。

まずブラシでしっかり汚れを落としてから漬けましょう!

ちなみにこの入れ歯はノンクラスプデンチャーという入れ歯です。

金属のバネが付いていないタイプの入れ歯で、入れ歯を入れているのを知られたくない、目立たない入れ歯にしたい方に好評です。