宝塚市で歯周病の予防と治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。
先日放送された朝のワイドショーで「急増コロナ虫歯」という特集がありました。
コロナウイルスで虫歯になるわけではなく、コロナによる食生活の変化や歯医者への受診控えで虫歯が急増しているというのです。
宝塚市で歯周病の予防と治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。
先日放送された朝のワイドショーで「急増コロナ虫歯」という特集がありました。
コロナウイルスで虫歯になるわけではなく、コロナによる食生活の変化や歯医者への受診控えで虫歯が急増しているというのです。
宝塚市で歯周病の予防と治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院の笹山です。
当院では、毎日患者さんの歯や歯ぐきの写真を撮っています。
その理由は、患者さんにご自身のお口の状態を良く理解して頂くためです。
「今、虫歯って言われたけど、穴なんか開いてたかな?」
「手鏡で奥歯を見るように言われたけど、いまいちよく見えなかった・・」
歯医者さんあるあるです。
よく分からないまま、削られたりするのは、不安なことだと思います。
私たち医療側も、患者さんに不安があったり、理解されないままでは非常に治療しづらいです。
話を写真に戻します。
写真を撮るカメラは、Panasonicのデンタルアイというペンタイプのカメラです。
このカメラで撮影するとこんな感じの写真が撮れます。
小さな虫歯削ると、虫歯が歯の中までかなり広がっていたことを、ご説明するために撮影した写真です。
歯石がついている歯を見ていただくために撮影した写真です。
(手鏡だと意外と見えにくいんです。)
このPanasonicのカメラは私が惚れ込んで導入したカメラです。
その経緯についてはこちらをどうぞ↓ どうでもいい人は飛ばしてください(笑)
https://www.sasayama-dc.com/blog/4358/
こんなカメラも使います↓
この一眼レフカメラには、他の役割があります。
でも、ほとんどの写真は前述のペンタイプカメラで撮影します。
その理由は・・
① 撮ったその場で、すぐモニターに映せるから。
② ペンタイプでスリムなので、普通は撮れないようなお口の奥までカメラを入れることが出来て、患者さんの苦痛を伴うことなく、難しい位置の写真も撮れるから。
撮った写真は、こんな風にモニターに映してご説明しています。
定期健診のたびに、一眼レフカメラでお口の写真を撮影する歯科医院もありますが、当院ではおこなっていません。
理由は一眼レフカメラで撮影するには、お口の中に撮影用のミラーを入れたり、唇を排除する器具を装着する必要があり、これが結構患者さんに苦痛を与えるからです。
また、ルーティンワークのように定期的に撮影しても、意外と患者さんに見せていない場合があるからです。
何故なら、一眼レフカメラで撮影した画像は、SDカードなどを経由させないとモニターに映せないので、とても手間がかかるからです。
その昔に勤務医をしていた頃、院長先生に「患者さんに見せない写真を撮るのはやめなさい、撮ったら必ず患者さんに見せなさい」と教わりました。
今後も歯や歯ぐきの写真を撮って、患者さんにお口の状態を分かって頂いてから、安心して治療を受けていただきたいと思います。
院長の笹山です。
まずは下の画像をご覧ください。
この歯のどこかに虫歯があります。分かりますでしょうか?
↓
どこにも穴が開いていませんので分からないと思います。
でもかなり大きな虫歯があるんです。
↓
答えはこちらです。(虫歯を削り始めたところです)
最初の写真と見比べると想像できないような虫歯の大きさです。
何故ここに虫歯があるのか分かったのでしょうか?
実はレントゲン検査によって発見したのです。
以下は、この歯のレントゲン写真です。
矢印の先の黒丸部分に黒い影がありますね。
これが虫歯です。3か所虫歯になっています。かなり大きいです・・・。
今回は虫歯は赤い矢印部分です。
このようにレントゲン検査は、表面からは見えない虫歯や歯周病を発見させてくれる有効な診断ツールです。
しかし日本では様々な事情からレントゲン検査を敬遠する方もいらっしゃいます。
歯科のレントゲン検査のX線量は本当に微量です。
微量ですが、念のため撮影する時はX線防護エプロンをしています。
(世界には防護エプロンを不要と考え、しない国もたくさんあります。)
こちらもご覧ください↓
上記のレントゲン写真1枚は、日本人が1年間で空から浴びる自然放射線の150分の1の線量で、なおかつ防護エプロンをしていますので、体への影響はほぼ皆無といえます。
上記のような”隠れ虫歯”は無症状で進むことが多く、更に進行してしまい激痛をかんじてから治療を開始する場合も少なくありません。
レントゲン検査、有効です。
当院では、なるべく見過ごしや見逃しが無いようレントゲン検査を含めて、各種検査をおこなっております。
*無用なX線検査は行いませんのでご安心ください。
虫歯は進行しないと自覚症状が少ないので、気づかないうちにあちこちに出来ていることがあります。
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯の最表層のエナメル質が剥がれたり、ヒビが入ってしまい、そこから虫歯菌が侵入してしまいます。
歯周病で歯ぐきが痩せると、歯の根が露出します。
歯の根はセメント質と象牙質で出来ており、セメント質が剥がれてしまうと象牙質が露出します。
象牙質はエナメル質の4分の1程度しか硬さがないので、虫歯になるとあっという間に進行してしまいます。
炭酸飲料やスポーツドリンク、乳酸飲料を飲む回数が1日に何度もあると歯は溶けやすくなり、虫歯が出来やすくなります。
夏になると、つい炭酸飲料やスポーツドリンクで水分を補給しがちですが、飲む回数を減らさないとリスクは高まります。
喉の痛みなどで、のど飴を頻繁に舐めていると、糖分を歯に供給し続けていることになります。
数日なら問題ありませんが、数週間続くと虫歯リスクが高まります。
まずはサボらないようにしましょう^^
疲れや忙しさで磨けない時は、食後すぐにお茶等でゆすぐだけでも歯垢が残りにくくなります。
「歯医者を変えたら虫歯がたくさん見つかった・・。」
時々お聞きする声です。
前の歯医者さんがちゃんと見ていなかったのか、それとも経過観察でいいと判断したのか?
新たな歯医者さんが、削らなくていい虫歯まで治療が必要だと言ったのか?
確かに削らなくていい虫歯もあります。
この場合、どっちの先生が正解かは、患者さんには分かりません。
ただ 「今までの歯医者さんで虫歯はないと言われたのに、新しい歯医者では10個もあると言われた。」
これほど差がある場合は、もう1軒歯医者さんに行って見て、事情を説明して診てもらう(セカンドオピニオン)方がいいと思います。
たとえ10個虫歯が見つかっても、先生から治療に納得できる説明があれば問題ありませんが、「おかしいな」と感じたのなら、そのまま治療を受けるのはあまりおススメしません。
ちなみに当院では経過観察できる虫歯はなるべく削りません。定期的に管理していけば進まない虫歯はあります。
上記のように歯医者を変えたら虫歯をたくさん指摘されてお困りの場合も、お気軽にセカンドオピニオンのご相談していただければと思います。
以上、急に虫歯がたくさん見つかる理由でした。
日本人の虫歯は年々減っていますが、
先進国の中ではまだまだ多いほうです。
そこで虫歯をもっと予防するにはどうしたらいいか?
虫歯が減ってきた大きな要因は、歯磨き粉に含まれるフッ素です。
そして、フッ素入りの虫歯歯磨きをした後に、お口をゆすぐ回数がその予防効果を左右します。
こちらをご覧ください↓
NHKためしてガッテンより引用
たった1回ゆすいだだけで、お口に残るフッ素濃度が、3分の1にまで減っているのがお分かりでしょうか?
究極の虫歯予防方法は
です。
口に溜まった歯磨き粉は、洗面所で吐き捨てるだけにして、水でゆすぎません。
すると、こんな疑問が湧くかもしれません。
① 「磨いて取れた菌が、口に残っていても大丈夫なの?」
② 「残ったフッ素を飲み込んでも中毒にならない?」
①については、既に歯から菌は剥がれていますので、唾液で洗い流されますし、飲み込んでも胃酸で死にます。」
②については、フッ素が残っていても、すぐに唾液で薄まりますので、吐き捨てた後に残った程度の量では中毒になりません。
以前、このブログでゆすぐのは2回までと書いたのですが、予防歯科の先進国スウェーデンでは、「ゆすがない」が提唱されており、子供から大人まで虫歯ある人はほとんどいません。
私も「ゆすがない」を実践していますが、低研磨剤・低発泡剤・低香味の歯磨き粉なら
泡立ちも少なく、味もヒリヒリしないので、ゆすがなくても然程違和感はありませんでしたので
すぐ慣れると思います^^
以上 歯磨き後、何回ゆすぐ?でした。
皆様の歯の健康に少しでも役立てばと思います。