歯科衛生士学校の学生さん 見学で何を見ればいいの?

これからの時期、来年度の就職活動のために見学や面接を受ける歯科衛生士学校の学生さんが多くなります。

見学って何を見ればいいのでしょうか?

見学だけでも質問とかしてもいいのでしょうか?

色々考えてしまうと思いますが、当院のような小規模医院で見学で見ておいた方がいいと思う事をいくつか挙げますね。

①どんな院長先生なの?

小規模医院ですと、おのずと院長と接する機会は増えます。院長と関わらずに仕事をするのは不可能です。

毎日顔を合わせて話もするのに「生理的に無理!」とかでは厳しいと思いますので、見学時に院長先生に会ったり、話したりしたら、院長先生と毎日仕事をするイメージを想像してみるといいと思います。

②どんなスタッフなの?

これも院長先生同様か、それ以上に大事です。

見学に行った時、親切に迎えてくれましたか?

医院全体を案内してくれましたか?

話しやすい雰囲気でしたか?

その時どんな印象を受けましたか?

一緒に働くイメージをしてみましょう。

朝顔を合わせて挨拶をする。

仕事を教えてもらう。

分からないことを質問する。

昼休みの休憩時間に一緒に昼食を取る。

など具体的なイメージです。

③医院の消毒や滅菌について

消毒や滅菌をきちんとしている歯科医院は見学の時でも必ず、医院の衛生管理について、消毒や滅菌の工程を機器を見せながら説明してくれるはずです。

④患者さんはどんな感じでしたか?

誰かが見学する時だけ、よそ行きの対応は出来ませんから、患者さんの笑顔や感謝が聞こえない医院は、普段もそんな医院かもしれません。

⑤医院の清潔度や整理整頓状態は、医院の治療を写す鏡です。

医院が新しいとか古いではなく、清潔でしたか?

待合室の本やスリッパは乱れていませんでしたか?

見学中に診療フロアの床を見てみましょう。小さなゴミや治療器具のカスなどは落ちていませんでしたか?

消毒コーナーやスタッフルームなど、患者さんの目に触れない場所の整理整頓は行き届いていましたか?

医院はあまり清潔じゃなさそうだけれど、治療は丁寧で衛生的・・何てことはほとんどありません。

丁寧な治療をしている医院は、患者さんの見える部分・見えない部分に限らず、清潔で整理整頓が行き届いています。

 

ある会社が歯科衛生士学校の学生さんにアンケートを取った結果、もっとも多かったのが

「見学っていっても何を見ていいか分からない、就職した後でもっと見ておけば良かったと後悔した。」

だそうです。

私も勤務医時代がありましたので、その気持ちは良く分かります。

何軒か勤めていくうちに、やっと何を見て、何を聞けばいいのかが少しずつ分かってきます。

でも学生さんに、そんな遠回りはして欲しくないです。

ですので当院に見学に来られた学生さんには、ありのままを見てもらっています。

もしかしたら私がテンパッている時も当たるかもしれません。あまり見られたくないですが・・笑

「医院の中はどこを見てもいいし、引き出しや棚も自由に開けていいですよ。」とお伝えしています。

見学中はスタッフがついて、医院内を案内をします。

また見学だけをご希望でも、見学が終わって「はい、お疲れさま」では、あまりにあっけないと思いますので、

見学後に面接ではなく、少しの時間ですが学生さんとお話しする時間を頂いています。5~10分程度の雑談です。

色んな歯科医院を見て欲しいので、見学後にこちらから連絡したりすることもありません。

「面接のご希望や質問があれば、後日ご連絡ください。」とお話して終わりにしています。

国家試験が終わると滑り込みみたいな感じで慌てて決めてしまう人もいるようですので、この時期の見学や面接がいいような気がします。

自分にあった歯科医院が見つかるといいですね。

当院では学生さんは履歴書無し、面接無しの見学&医院説明会を随時受け入れています。

見たい時が、行き時です。

ご興味のある方、ご連絡お待ちしています^^

宝塚市の歯医者

笹山歯科医院

 

3年ぶり超満員。

院長の笹山です。

少しずつ暑さが落ち着き、過ごしやすくなってきました。

先日の日曜日に大阪で開催された近畿デンタルショーに行ってきました。

コロナ過で開催の中止が続き、大阪では3年ぶりの開催となりました。

混むことを予想していたので、朝一番の開場と共に入場してきました。

お目当てのブースをじっくり見て回り終えた頃には、どんどんと来場者が増えて、密になっておりました。

久しぶりの開催で目を引いたのは、拡大鏡(ルーペ)のブースです。

ルーペは精度の高い治療をおこなうために、歯が大きく見えるようにする器具ですね。こんな感じです↓

最近では歯科衛生士さんも歯石取りやクリーニングをする時に歯が良く見えるようにルーペを使っています。

ルーペのブースには歯科衛生士さんと思わしき人達が人だかりになっていました。

歯科衛生士さんもルーペを使うのが当たり前の時代になってきた感があります。

ルーペを使うと良く見えるので、治療の精度が上がりますので、患者さんにとって良い事だと思います。

ちなみに私は肉眼での治療はおこなっていません。常時ルーペを装着しており、3~8倍までの倍率のルーペ数台を治療目的に応じて使い分けています。

当院も歯科衛生士用のルーペを用意していますので、スタッフはいつでも使えます。

話を元に戻します。

デンタルショーでは他にマイクロスコープを見たり、外科用の器材を見たりしました。

こちらはインプランターやピエゾサージェリーといってインプラントをおこなうために必要な機材です。最新モデルは操作パネルが大きく、近未来的なデザインでした。↓

久しぶりのデンタルショー、楽しく参加させてもらいました。

デンタルショーの会場であるグランキューブ大阪というビルは、大阪の中之島にあります。周辺の景色が優雅で、好きです。

淀屋橋からの風景。左は大阪市役所

 

右手にフェスティバルホール

以上「3年ぶり超満員。」でした。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

自費料金のお問い合わせについて。

院長の笹山です

時々ですが、初めての方から

「インプラントはいくらでやっていますか?」

「セラミックの費用を教えてください。」

などのお問い合わせを電話やメールで頂きます。

結論から申しますと、当院はメールやお電話で自費の治療費についてお答えしておりません。

保険診療については国で定められた費用がありますので、それに診察料や検査費なども含めた概算についてお答えはしています。

なぜ自費の料金についてお答えしないかといいますと、当院では自費は治療方法や治療期間などを説明した後に、費用をお話しすると決めているからです。

自費は保険診療と比べて費用がかかります。

それだけの費用差が出る理由は、診断から治療に至るまで、すべての工程において時間とコストがかかるからです。

全く同じものを同じクオリティで提供されるなら、当然皆さんは安い方を選ばれると思います。

家電や洋服などは、その部類に入ると思います。

しかし安いセラミックと高いセラミックでは明らかに差があります。

同じ品質の治療であれば、患者さんは高い方の歯医者さんには行きませんので、歯医者側は高く設定するメリットはないと思います。

それでも安くしていない(出来ない)のには理由があります。

自費治療は患者さんと歯科医院との個人契約です。

品質の低い物を入れて、長持ちしなければ、患者さんに迷惑をおかけします。

例えばインプラント治療ですが、当院は日本の歯科医院におけるインプラント1本の平均費用と同じぐらいの費用でおこなっています。

また、当院の使用しているインプラントメーカーは世界で一番シェアがあり、論文や検証データも世界で一番多いメーカーを使用しており、一般的なインプラントメーカーと比べると、原価が1・5倍くらい高いです。

体に入れる物ですから「安全で信頼性の高いメーカーを」という考えから選んでいます。

昔、安いインプラントメーカーを使用している先生に「品質に不安はありませんか?」と聞いたことがあります。

その先生の答えは「もし抜けたら、また入れ直せばいいよ。」でした。

そういう考え方もあるのかと驚きました。

高いインプラントメーカーなら何でも大丈夫というわけではありませんが、長持ちさせる可能性を上げられることは、出来るだけしておくという意味でメーカーにこだわっています。

また、インプラントのかぶせ物を作るのも日本有数の歯科技工所に製作してもらっています。これも一般的な歯科技工所より1・5~2倍くらい製作費がかかります。

インプラントの被せ物は、デザインや細かい嚙み合わせなど、天然の歯に被せる物よりもシビアに作りこむ必要があります。細部まで考えてデザインし、精密に製作しなければ、長期の安定に影響します。

安いインプラントメーカーを使用し、安い歯科技工所で被せ物を作成すればコスト削減は可能です。

しかし医療ではコストカットしてはいけない部分があります。そこに関しては、妥協しないように心がけています。

賛否両論ある話だと思います。

「料金ぐらい電話で答えてくれてもいいのに…。」

お気持ちは理解できます。

私が医療従事者でなく、患者さんならそう思うかもしれません。

最近ではHPに自費料金表を掲載している歯医者さんが増えているのも知っています。

ただ、当院での自費治療のスタンスは前述の通りですので、当院で自費治療を検討される方には、ご予約の上ご来院頂き、お口を拝見してから、治療方法や治療期間など説明してからの費用説明とさせていただいております。

なぜそれだけコストがかかるのか、保険診療との違いは何なのかなど、ご理解いただいたうえで診療を受けて頂きたいのでそのようにしています。

ちなみに当院は基本的に保険診療がメインの歯科医院であり、自費治療はあくまで治療の一つの選択肢としての提示です。

保険診療と自費治療の違いをご理解いただき、患者さんに選択していただく。

ただそれだけです。

しつこく自費を診療を勧めたりすることは一切ありません。

保険と自費のどちらを選ばれても、精一杯治療させていただいております。

ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

インプラント手術に使うネジ

院長の笹山です。

インプラント手術に使うネジの話です。(インプラント本体のネジではございません。)

このネジは痩せている骨にインプラントをする際に、増骨といって痩せた骨に人工骨を補充して、その人工骨が動かないように膜(メンブレン)でカバーし、そのカバーが動かないようにピン止めするためのネジです。

イメージが湧きにくいと思いますので、YouTubeのCG動画を貼っておきます。

先日納品されたのですが、確認のため開封したところ、10個あるネジの1個を紛失してしまいました。

あきらめきれずに30分くらい探したのですが見つかりません。

なぜ見つからないのか?

実はこのネジ、このくらいの大きさなんです。

3ミリしかありません。

そして、たかがネジになぜ30分も探し回るのか?

このネジ1本2,000円以上するからなんです!

3ミリのネジ1個が2,000円以上もするなんて驚きますよね。

後日たまたま見つかりましたが、歯科に関するものはとにかく何でも高いです。

前述の膜(メンブレン)は安くても10,000円以上。

インプラント本体のネジは40,000円以上します。

ちなみにインプラントは通常、手術から被せ物まで入れて40万円前後が日本の歯科医院の平均的な価格ですが、それには手術費や使い捨て手術器具の準備費、手術スタッフの人件費、被せ物の型取り費、被せ物を作る歯科技工士さんに支払う製作費、被せ物の装着料、その他諸々を含むので、高額になるんです。

スタッフにも嫌がられるかもしれませんが、材料や器具は大切に扱って欲しいですし、コストも意識して欲しいので、機材や材料の値段は極力言うようにしています。スタッフに値段を言うと大抵「考えられない…。高すぎです。」と引いています。

今回はそもそも自分の不注意で一旦紛失してしまったので、自分が一番気を付けなければならないんですが(笑)

以上「インプラントに使うネジ」でした。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

久しぶりのショールーム

院長の笹山です。

最近休診日を利用してショールームを巡っています。

歯科メーカーのショールームには、患者さんが座るユニットを呼ばれる椅子や、レントゲンの機械、手術用顕微鏡など診療器材を展示しています。

5年ぶり位にショールームに訪れましたが、どれも最新のデザインになっておりカッコいいです。

ユニット↓ 白は格好いいけど汚れたら大変(白のスーツでカレーうどんは食べれません。)

色んなユニットが並んでいます。↓こんな診療室だったらカッコいいなぁ。

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)↓ カメラメーカーのライカ社製です。

歯科の器材は大体高いです⤵

患者さんの座るユニット(椅子)は安い物でも100万円以上、普通クラスで300~400万円、最高機種だと1000万円近くします。

座る時に汚さないように気をつけましょう^^

手術用顕微鏡(マイクロスコープ)は安い物でも200万円くらい、最高機種だと1000万円を超えます。

どちらも買ってみたけれど使いにくかったでは済まされない金額ですので、購入する際は慎重に選ばなければなりません。

当面の間、色々なメーカーさんのショールーム巡りが続きそうです。

車のモーターショーのように、歯科にもデンタルショーというものがあるのですが、ここ数年コロナで軒並み中止になっており、今年になってやっと少しずつ再開し始めた感じです。

デンタルショーは各メーカーが一堂に会しますので、ショールーム巡りをしなくて良いのでありがたいです。

今年の9月に大阪で数年ぶりのデンタルショー開催があるそうなので楽しみです。

以上「久しぶりのショールーム」でした。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院