NHK プロフェッショナルの反響

院長です。

めっきり寒くなりましたね。

待合室の窓から見える紅葉も深まってきました。見頃になりましたらアップしようと思います。

 

先月の事ですが、NHK番組 プロフェッショナル 仕事の流儀で

歯科医師の熊谷崇先生が特集されていました。

日本の予防歯科の最先端を行っている先生です。

歯科の世界では著名な先生で私も何度か講演を聞かせていただいた事があります。

今でこそ、歯医者は痛くなくても定期的に検診やクリーニングを受けにいくものという認識が定着していますが、熊谷先生は35年前からそれを徹底的に行ない、メンテナンスのシステムを構築された素晴らしい先生です。

当院の患者さんにも、番組をご覧になられた方が結構いらして反響の大きさに驚いています。

皆さん「やっぱりメンテナンスは大事ですね」とおっしゃっていました。

予防を行うにあたって、大切なことは患者さんに適切な情報を提供し、理解していただく事と、それぞれの患者さんの治療歴を管理し生かすことだと思います。

なぜ定期健診とメンテナンス治療が必要なのか?

検診時には何を行うのか?

今のお口の中はどんな状態なのか?

今後どう変化する可能性があるのか?

お1人お1人、お口の状態は異なります。年齢や性別、歯の状態、歯茎の状態、かみ合わせ、生活習慣・環境によってお伝えする内容やメンテナンスの内容は変わります。

私も番組を見て、あらためて予防の大切さや、かかりつけ歯科医としての責任を認識出来ましたので良かったです。

 

 

先日行われた式典です。今年は宝塚市60周年で宝塚市の歯科医師会も60周年でした。100周年の宝塚歌劇の皆さんが歌ってお祝いです。宝塚に生まれ育った私ですが、初めて歌劇の皆さんの生歌を聴きました(^_^;)

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3年目

父から医院を継承し、私1人で診療を始めてちょうど2年が過ぎました。

今は医院を継いで良かったと日々感じています。

多くの患者さんに引き続き来院していただき、歯科医院が継続されたことを喜んでいただけました。

当初は少し不安もありましたが、コンピューターに治療履歴を残すようになって20年近く経ち、今までどのような治療を受けられてきたのかが分かりますので、治療や予防の計画も立てやすく記録を残すことの大切さを改めて感じています。

そして父の代から引き続き勤務していただけたスタッフがいるので、患者さんとのコミュニケーションも取りやすく助かっています。

また徐々にですが新規の患者さんもいらしていただいています。

小規模医院ですので、多くの患者さんを診察することは出来ませんが、毎朝診療前にその日の患者さんのカルテをスタッフと申し送りし、画一的な診療ではなく、お1人お1人のお口の健康に合わせた診療を考えています。

これからもかかりつけ医として小さなことでも気軽に相談できる歯科医院でありたいと思います。

 

 

歯の神経を抜かない

院長です。

3連休初日ですね。今日の天気は良くなかったですが、明日以降は良くなるといいですね。

診療室ではハロウィンの飾りつけを片付けて、今年のクリスマスをどんなものにするか検討中です(^o^)

ちょっとした遊び心って楽しいですね。ささやかですが医院の飾りつけもそんな感じでやっています。

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さて、現代の歯科に置いて、抜歯の理由のトップは歯周病です。

最近は虫歯で抜歯する事は減りました。

他に多い抜歯の理由の1つが歯根破折です。

歯根破折とは文字通り、歯の根が折れてしまうことです。

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歯の根は折れてしまうと、骨折した骨が自らくっつくようには治ることはありません。

ですので、根が折れたり割れてしまったら、ほとんどが抜歯になります。

なぜ歯の根が折れたり、割れたりしてしまうのでしょう。

そのような歯のほとんどは、過去に神経を抜く処置が行われています。

神経を抜くと歯の中に水分がなくなり、乾燥してしまうので割れやすくなります。

神経を抜いた歯は、歯の根が割れないように様々な工夫をしますが、それでもやはり割れてしまうことがあります。

割れて抜歯にならないようにする最大の予防策は結局、神経を取らない事です。

そのために、虫歯が深く神経まで到達しそうな場合でも極力神経を抜かずに治療をするように心がけています。

ただ、神経を残しても後に痛みが出て、神経を抜くことになる事がありますので、その可能性は患者さんに十分に説明をしてから神経を残す処置を行っています。注)症状や状態によっては無理に残さずに神経を抜く方が良い場合もあります。

後に結局神経を抜く事になる可能性があったとしても神経を残す価値はあります。

それほど歯に神経があるかないかは歯の寿命を左右するのです。

歯で神経を抜くというのは相当悪い状態ですから、定期的に検診を受けていれば、そこまで悪くなる前の虫歯を発見し治療できます。また、日頃の歯磨きだけでは落としきれない歯垢をクリーニングすることで、虫歯の発生はかなり予防できます。

 

 

 

予防接種

院長です。

先日、診療後に近所の内科でインフルエンザの予防接種を受けてきました。

今までほとんど予防接種を受けたことが記憶がなく、それでも1度もインフルエンザにかかったことがありませんでした。

しかし、去年、家族がインフルエンザになった時、予防接種を受けていなかった私は大いに焦りました。

家の中では常にマスクをし、手洗いやうがいを徹底的におこなって凌ぎました(^_^;)

それを教訓に今年は早めに受けておこうと思ったのです。

仕事の性質上、お盆や年末年始でもないのに何日も続けて休むなんてできません。患者さんに大変なご迷惑をかけてしまいます。

今までは家族がインフルエンザになるなんて考えもしなかったので、甘かったです。反省しました。

 

余談ですが、その注射の時に先生から「先生の医院の注射針の太さは何G(ゲージ)ですか?」と聞かれました。

インフルエンザに使う注射針は29Gというサイズだそうです。(数字が大きい方が細くなります。)

当院では注射する部位によって30Gと33Gを使い分けています。

予防接種は皮膚に針を刺しますから、あまり細いと折れたり、曲がったりしてしまうので29Gなのだと思います。

歯科の麻酔注射は歯茎や頬の内側などの粘膜に刺しますから、細くても抵抗がなく入ります。

皆さんはもう予防接種を受けられましたか?

 

 

歯の型採り2

院長です。

秋らしくなり、朝は肌寒いこともありますね。この時期、外を歩いている人の服装は色々違って面白いです。

まだ半袖の人もチラホラ見かけます。暑がりの人なのか、肌寒いぐらいが好きな人なのか?

ブーツを履いたり、ストールを巻いたりして、すっかり秋冬ファッションになっている人もいますね。

もう1回くらい暑い日があるんじゃないかと診療室の扇風機はまだ片づけずに置いています。

 

さて、以前に歯の型採り(9月5日)について書きました。

色々と改善策を講じ、手間・工程がかなり増えましたが、その結果は今のところ非常に良いです。

調整時間は大幅に減っています。おかげでストレスも減っています(^O^)

色々と手法を変えたなかでも、やはり型採り材料の変更は効果が高かったです。

どの型採り材料が良いか、色々なメーカーを試していた時に、大阪のデンタルショー(歯科の展示会)で偶然再会した大学の同級生が薦めてくれた材料メーカーをふと思い出しました。

著名な先生方も使われている型採り材料で、使い勝手が良く、精度も高いとのことでした。

実際使ってみると、その通りで、扱いやすく、細かいところまでシャープに歯型が採れます。

Y君、教えてくれてありがとう!

正直、型採り材料でそこまで差が出るとは思っていませんでした。ポイントは親水性であり、水分との接触角のようです。

今回、型採りについて材料学から手技まで深く勉強しなおしたことで、良いきっかけが出来ました。

歯科医になったばかりの頃、歯科医である祖父に「歯科医は一生勉強!」「上手くなったと思って天狗なったらいかんぞ!」と言われたことを思い出します。

これからも、より精度の高い(適合の良い)被せ物や入れ歯を提供できるよう、日々”改善”していきます。

もちろん大前提として削って被せたり、抜いて入れ歯になったりしないように、虫歯・歯周病の予防に引き続き最大限努めていきます(^-^)ゝ

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