「先生、勉強好きですね。」

先々週に続き、同じセミナー会場でインプラントの勉強をしてきました。

 

 

「ベーシックインプラントロジー」

当院が使用しているインプラントメーカー、ストローマン社主催のセミナーです。

インプラント初心者から年間20ケースくらいまでの歯科医を対象にしたインプラントの基本を学ぶセミナーです。

 

最初にこのセミナーを受けたのは2013年で、受講は今回で5回目でした。

基本を学ぶセミナーですが、内容は毎回同じではなく、その時々の講師の先生の得意な分野や、最新の知見も得られますので、多くの学びがあります。

インプラントは、診断や治療計画がとても大事で、治療の成否の9割を占めています。

その次に基本を徹底した丁寧な外科手術をおこなうことで、術後の痛みを減らし、傷の治りを早くします。

慣れてくると自己流になってしまいがちですが、こうして基本に立ち返ることは、大切です。

 

ところで、医師や歯科医には、免許の更新というものがありません。

免許を取得すれば、勉強しなくても、勉強していても、ずっとその立場にいられます。

インプラント治療も歯科医の免許があれば、おこなうことが可能です。

ですので、インプラント治療をするための免許はありませんが、この「ベーシックインプラントロジー」は、車の運転免許の更新のように、インプラントの知識と技術の更新と思って、数年おきに受けています。

5回目の受講ですが、インプラント治療も年々進化し、考え方や治療のエビデンスが更新されていました。

勤務医の頃は、時間に余裕もあり、セミナーで学ぶ時間もありますが、開業すると、ほとんどの歯科医は、プレイングマネージャー(経営と治療の両方)になりますので、学ぶ時間を意識的に確保しなければなりません。

同業の先生から「先生、勉強好きですね。」と何度か言われたことがあります。

歯科の勉強が好きか嫌いかと言われれば、好きです。

ただ、趣味とは違うので、それなりに時間と労力はかかっています。

そして、技術や知識をアップデートとすることは、国家資格の免許を持っている者として、普通のことだと考えています。

開業して11年が過ぎましたが、これからも基本を大切に学び続け、通い続けて下さる患者さんのお口の健康を守る責任を果たしたいと思っています。

 

この日の大阪。やや曇り模様

大阪市役所の朝

夕方

 

研修の修了証を頂きました。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

 

 

勉強する歯科医の1日

先日の休日に大阪でインプラントの勉強をしてきました。

中之島にある会場付近は、とても景色の良い場所です。

何度も足を運んだことのあるセミナー会場ですが、

次回行くときは、少し早めに行ってブラブラ散歩しようかと思います。

 

開場はフェスティバルホールがあるビルの手前のビル。

 

19階のセミナー会場の大きな窓ガラスから見える景色。

 

インプラントオーバーデンチャーについて勉強。

 

帰る頃には暗くなっていましたが、イルミネーションが見れました。

 

研修の修了証を頂きました。

次回もこの会場でセミナーを受けます。

コロナで一時期オンラインセミナーが増えましたが、やはり対面式のセミナーは、いいです。

講師の先生にたくさん質問させて頂き、疑問がスッキリ解決しました。

最近はセミナーの内容にもよりますが、受講生の先生方が自分より若い先生が多いことが結構増えてきました。

いつのまにかそんな年齢になっていました。

若い頃にも勉強のためにインプラントのセミナーを受けていましたが、自分がまだインプラントをやっていなかったので、習ってもピンと来ていませんでした。ですので、ただ知識として増えただけで終わっていましたが、今は違います。

患者さんに現在進行形でおこなっている治療に、直結するセミナーを選んで受けているので、とても有意義な学びの時間を過ごせています。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

銀歯が取れた時、歯医者に行くまでに気を付けること

食事をしていて

「ガリっ。」

「えっ、何か入ってた?」

「異物混入!?」

と口から出してみたら、銀歯や差し歯。

 

でも忙しくてすぐに歯医者に行けない、そんな時どうすれば良いのでしょうか?

今回は「銀歯が取れたらどうする?」についてお話します。

まず第一に出来る限り歯医者さんを予約しましょう。

すぐに行けなくても、最短で行ける日を予約することが大事です。

何故出来るだけ早いほうがいいかといいますと、接着剤が緩んで取れただけなら、つけ直しで済むことがあるからです。(虫歯で取れた場合は不可能です。)しかし、それも時間が経つと、隣の歯が少し動いたりして、つけ直し不可能になります。3日以内がベストです。長くとも2週間くらいですね。

まれに数か月前に取れた差し歯を持参して頂く場合もあるのですが、ほとんどは、つけ直し不可能になっています。

また、取れてから日にちが経つと、歯の一部が欠けてしまったりして、つけ直し出来なくなるばかりか、更に大きな治療が必要になることもあります。

ですので、食事は取れた歯の側とは、反対側でなるべく噛みましょう。

 

次に歯医者さんの予約日までの対処ですが、

まず、外れた物を歯に戻さないでください。

一度取れた歯ですので、食事の時に付けていると、また外れたり、外れた上に飲み込んでしまったり、最悪の場合ですと、飲み込んだ差し歯が、気管に詰まって窒息なんてこともありますので、絶対にやめましょう。

寝る時も歯ぎしりなどで外れる場合がありますので危険です。歯に戻してはいけません。

ただし、前歯を含む大きなブリッジなどで、外れたままだと、見栄えが悪くなってしまう場合は、かかりつけの歯医者さんに電話して、予約の日まで歯に戻していてもいいかを、確認してみて下さい。

かかりつけの歯医者さんですと、過去にレントゲン写真と撮っていれば保管してある可能性もありますので、レントゲンやカルテを見て、戻してもいいか指示してくださると思います。

稀に患者さんご自身で、差し歯をアロンアルフアなどでつけ直してしまう強者の方もいらっしゃいますが、これは絶対ダメです。

市販の接着剤はどうしても厚みが出てしまうので、ほとんどの場合、差し歯は浮き上がってくっ付いてしまい、噛み合わせが高くなります。

 

次に取れた歯が凍みてしまう場合です。

神経のある歯で、酷い場合は息を吸っただけで凍みるという場合もあります。

この場合は食事の時はなるべく、冷たい熱い物を避ける。歯磨きで口をゆすぐ時は人肌のぬるま湯でおこなうなど、なるべく歯を刺激しないことが大切です。「そんなこと当たり前!」と思われるかもしれませんが、気にせず冷たい熱いの刺激に晒し続けると、何もしなくても痛くなるほど炎症が強くなってしまうこともあります。

そうなると最悪の場合、歯の神経を抜かなければならないこともあるので、極力刺激しないことは大切なんです。

また、凍みるのが辛くても、取れた歯に何か代わりの物(ガムなど)を詰めておくことは、歯の痛みを悪化させる場合がありますのでやめましょう。

ここまで歯医者さんに行くまでに気を付けることを書きました。

 

次に、やっと歯医者さんに行ける日にすべきことがあります。

それは、取れた銀歯を忘れずに持っていくことです。

理由は2つあります。

①つけ直し出来る可能性がある。

②つけ直し出来なくても、その差し歯のどこが悪くて取れたか診断し、新しい差し歯を作る時の参考になる。

です。

こちらも参考にどうぞ↓

不適合な銀歯の中身はどうなっていたか?

銀歯が取れる・外れる理由 ガム食べちゃダメ?

以上「銀歯が取れた時、歯医者に行くまでに気を付けること」でした。

皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

子どもの歯並びや噛み合わせが悪くなる原因

お子さんの歯並びや噛み合わせが悪くなる原因には遺伝があります。

たとえば、ご両親のどちらかが受け口だったら、受け口になるとか、

出っ歯だったら、出っ歯になるとかです。

それ以外にも原因はあります。

習癖(しゅうへき)といわれる癖が原因になる場合です。

①顎関節症・歯のずれ

いつも頬杖していると、顎や歯並びがずれる可能性があります。

 

②出っ歯

出っ歯になる可能性がある癖はいくつかあります。

1)指しゃぶり

2)爪噛み

3)唇噛み

4)口呼吸

③叢生(そうせい) 

歯並びがガタガタなることを叢生といいます。

叢生は遺伝的要素が強いのですが、

乳歯から永久歯の生え変わりのタイミングが違ってしまった場合や、乳歯の虫歯を放置することでも起こることもあります。

 

④過蓋咬合(かがいこうごう)

食いしばる癖が強いと嚙み合わせが深くなります。イーっとした時に下の前歯が、上の前歯に隠れて見えません。将来顎関節症になる可能性があります。

遺伝的要素があっても、習癖によるものであっても、小学生低学年までに、歯医者さんで適切な対応することによって、悪化を防いだり、改善することが出来る可能性があります。

最近は子どもの歯並びや噛み合わせ改善に取り組んでいる歯医者さんが増えていますので、お子さんの歯並びや噛み合わせが気になる方は、早めに受診されることをおススメします。

歯並びや嚙み合わせが悪いままでいると、成長発育に影響を及ぼします。

当院でも、矯正器具を使わないMFTといわれる筋機能療法や、矯正器具を用いた子どもの矯正治療のどちらも対応していますので、お気軽にご相談ください。

こちらも参考にどうぞ↓

指しゃぶり

子供の歯並び矯正 床矯正・拡大床ってどんな治療?

プレオルソの効果 受け口 

以上「子どもの歯並びや噛み合わせが悪くなる原因」でした。

皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

顎(あご)の痛み 顎関節症? 症状・原因・治療・セルフケア 

顎が痛いと来院される方が、結構いらっしゃいます。

顎の痛みといっても、様々あり、

顎関節症かと思ったら、歯の痛みだったり、親知らずの痛みだったりすることもあります。

ですので、その辺りの診断を区別するためにも、顎が痛い時は、整形外科ではなく、まず歯医者さんに行きましょう。

そして、本当に顎そのものが痛い時でも、色々な痛みの出方があります。

①口を大きく開けると痛い。

②硬い物を噛むと痛い。

③口を開けると顎から音が聞こえる。(カクン、ゴリゴリ、ジョリジョリなど様々)

 

これらの多くは、

顎関節症の症状で

 

原因の多くは、

食いしばりや歯ぎしりと言われており、

その治療方法は、

①薬物療法

②自己暗示療法

③マウスピース療法

④外科療法

となります。

食いしばりや歯ぎしりは、歯だけでなく、口の周りの筋肉や、顎の関節に大きな負荷をかけます。

その負荷がかかり過ぎると、顎関節症を発症し、上記のような症状が出ます。

➁の自己暗示療法と、③のマウスピース療法については、以下を参考にどうぞ。

TCH 歯列接触癖 噛み締め 食いしばり

マウスピースの重要性 

③の薬物療法については、

痛みや炎症を取るために、消炎鎮痛剤を服用したり、

筋肉の緊張を取るために筋弛緩薬を服用することもあります。

④の外科療法については、

20年以上前は、顎関節症を治すための外科手術が積極的に行われていましたが、外科をしても治りの悪い、治らない場合も多く、その治療効果が疑問視されるようになり、今は特別なケースを除いて、外科手術は積極的におこなわれていないようです。

 

顎の痛みは時間が経つと、自然に落ち着く場合もありますが、再発することが多く、何度も痛みを繰り返すことで、症状がより悪化し、治りづらくなることがあります。

当院では顎の痛みに対して、様々なアプローチをおこなっています。

顎の痛みが気になる方はご相談ください。

「顎(あご)の痛み 顎関節症? 症状・原因・治療・セルフケア」でした。

皆様のお口の健康に参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院