マウスピースの使い分け 歯ぎしり・噛みしめ・顎関節症

宝塚市で歯周病の予防と治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

梅雨も本番でジメジメした日が続きますね。

私は高温多湿が苦手なので、診療室にはエアコンの他に除湿器を稼働させています。

1日稼働させるだけで、2Lのタンクが満杯になり、診療室がカラッとして気持ちいいので、しばらくお世話になりそうです。

さて、表題のマウスピースの硬さについてです。

マウスピースは歯ぎしりや噛み締め、いびき、顎関節症などの治療や予防に有効ですが、硬さが2種類あります。

ソフトとハードです。

ソフトは主に噛み締め(食いしばり)や歯ぎしり。

ハードは主に歯ぎしりの酷い人、顎関節症に用います。

すべてハードでもいいのですが、硬いので装着感はやや劣ります。

ハードタイプのマウスピース↓

ソフトタイプのマウスピース↓

ハードの装着感のイメージはアクリル、硬い下敷きのような感じです。

ソフトの装着感のイメージはゴム、硬めのゴムのような感じです。

当院では患者さんの症状に合わせて、ハードとソフトを使い分けていますが、比率的にはソフトが多いです。

歯ぎしり、噛み締め、いびき、顎関節症が気になる方はお気軽にご連絡ください。

詰め物が何回も外れる…。なぜ?

宝塚市の歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

先日初めて当院にお越しになった患者さんのケースです。

同じ歯の詰め物が、5回以上取れてしまった。

つけ直しても、新しく作っても、とにかく外れる。

何故でしょう?

考えられる理由は、いくつかあります。

1つめは「取れやすい形に歯が削られている?」です。

「えっ、じゃ治療した歯医者さんが悪いの?」と思われるかもしれませんが、これは単純に歯医者さんのミスとは限りません。

虫歯以外の健全な歯をなるべく削らないで、詰め物を作ろうとすると、そういう削り方になることは、よくあります。虫歯以外の健全な歯を、いくらでも削れるのなら、外れにくい詰め物は可能です。

基本的に詰め物より、被せ物の方が取れにくいです。(下図参照)

つまり何度も取れる詰め物は、被せた方が良い場合があります。

詰め物

被せ物

 

2つめは「接着剤が合っていない?」です。

取れやすい詰め物には、それなりの接着剤が必要です。

また、歯や詰め物の表面処理を行って、接着力をupさせる処置も効果があります。当院は保険・自費に限らず、最適な接着剤を選択して装着しています。

3つめは「歯ぎしりの問題?」です。

この問題は、詰め物が外れてしまう理由のベスト1と言ってもいいくらいの問題です。

詰め物が入った歯が、歯ぎしりによって擦られると、詰め物をつけている接着剤の層が破壊されて、溶け出していきます。

そのうち詰め物は、取れてしまいます。

歯ぎしりで詰め物が取れやすい場合は、歯ぎしりのコントロールも必要です。

自己暗示療法やマウスピースなどです。

 

興味のある方は当ブログのカテゴリーで「歯ぎしり・マウスピース」をご覧ください。

以上、「詰め物が何回も外れる?何で?」について 宝塚市の歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山でした。

TCH 歯列接触癖 噛み締め 食いしばり

最近テレビの健康番組でTCHについて取り上げられる機会が増えています。

TCHを深く知り、患者さんと接していると、歯や歯ぐき、顎の痛みや違和感のほとんどの問題はTCHから始まるのではないかと思うほどです。

10年くらい前に、噛み合わせの権威である歯科大学の教授にお話を伺った時にもそうおっしゃっていらしたのですが、今はそれが本当に腑に落ちます。

以下は4年前に私が書いたブログからの抜粋です。


さてタイトルのTCHとは歯科用語でtooth contacting habit 歯列接触癖の略です。

実は「話す」「咬む」「飲み込む」する時以外は上と下の歯は通常接触していません。

それ以外の時に上下の歯をかみ合わせたり、接する癖の事をTCHといい、無意識でおこなっているので自分では、自覚がないことがほとんどです。

TCHがあると、歯や歯ぐき、顎に違和感や痛みなどの症状を出る事があります。

歯が凍みる、歯が全体的に浮いた感じがする、咬むと痛い、

歯ぐきが腫れやすい、歯がゆれる、歯の間に食べ物が挟まる、

顎の音がする、ガクガクする、痛い。

これらは一見、虫歯や歯周病、顎関節症の症状ですが、TCHや歯ぎしり、または食いしばりが原因で起こることもあります。

TCHが疑われる患者さんへのアドバイスとして、よくお話しするのが

”唇を閉じて、上下の歯は離して、顔の力を抜く” 

です。これが何もしていない時のリラックスしたお口の状態といわれています。

これを意識すると、日中に無意識に噛みしめている事に気づくことがあります。

私自身も自分のTCHに気づいてからは、気を付けるように意識しています。

特にストレスがかかっている時期に多いようです。



ここからは2019年の追加事項です。

噛み締めていなくても、歯が触れているだけで側頭筋や咬筋といった噛むための筋肉は疲労し、慢性的な筋肉痛状態になります。疲労部位が側頭筋ですと偏頭痛の原因にもなり得ます。

また噛み締めが強いと胸鎖乳突筋といって顎の下から首の下まで伸びている筋肉も疲労します。この場合は肩こりの原因になり得ます。

当院の患者さんでも「肩が凝った後に、歯や歯ぐきが痛くなった」という方が非常に多いです。

右肩が凝れば、右側の歯や歯ぐき、顎に痛みや違和感が出るといった具合です。入れ歯を入れている方は入れ歯の右側に痛みが出ることもあります。

TCHの予防には、とにかく上下の歯を触れさせないことが大事です。

2~3ミリ程度は隙間があるようにしておくのが良いでしょう。

触れないことを思い出すために、家や職場のあちこちに付箋を貼りましょう。

書く内容は・・

「歯を離す」です。

誰かに見られると恥ずかしい人は

「!」だけでも良いでしょう。

TCHは万病のもと・・

過言ではないと思います!

急に虫歯がたくさん その理由は? 歯医者を変えたら虫歯が10個も?

 歯医者さんで急に虫歯がたくさん見つかる理由

① しばらく歯医者さんの定期検診に行っていなかった。

虫歯は進行しないと自覚症状が少ないので、気づかないうちにあちこちに出来ていることがあります。

② 歯ぎしりや食いしばりのクセがある、人から言われたことがある。

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯の最表層のエナメル質が剥がれたり、ヒビが入ってしまい、そこから虫歯菌が侵入してしまいます。

③ 歯石取りなど歯医者で歯周病のケアを受けていなかった。

歯周病で歯ぐきが痩せると、歯の根が露出します。

歯の根はセメント質と象牙質で出来ており、セメント質が剥がれてしまうと象牙質が露出します。

象牙質はエナメル質の4分の1程度しか硬さがないので、虫歯になるとあっという間に進行してしまいます。

④ 甘いドリンクをだらだらと飲んでいた。

炭酸飲料やスポーツドリンク、乳酸飲料を飲む回数が1日に何度もあると歯は溶けやすくなり、虫歯が出来やすくなります。

夏になると、つい炭酸飲料やスポーツドリンクで水分を補給しがちですが、飲む回数を減らさないとリスクは高まります。

⑤ シュガーレスでない、のど飴やガムを常用している。

喉の痛みなどで、のど飴を頻繁に舐めていると、糖分を歯に供給し続けていることになります。

数日なら問題ありませんが、数週間続くと虫歯リスクが高まります。

⑥ 最近、歯磨きをサボっていた、手抜きしていた・・。

まずはサボらないようにしましょう^^

疲れや忙しさで磨けない時は、食後すぐにお茶等でゆすぐだけでも歯垢が残りにくくなります。

⑦ 歯医者さんの虫歯チェックが厳しい?甘い?

「歯医者を変えたら虫歯がたくさん見つかった・・。」

時々お聞きする声です。

前の歯医者さんがちゃんと見ていなかったのか、それとも経過観察でいいと判断したのか?

新たな歯医者さんが、削らなくていい虫歯まで治療が必要だと言ったのか?

確かに削らなくていい虫歯もあります。

この場合、どっちの先生が正解かは患者さんには分かりません。

ただ 「今までの歯医者さんで虫歯はないと言われたのに、新しい歯医者では10個もあると言われた。」

これほど差がある場合は、もう1軒歯医者さんに行って見て、事情を説明して診てもらう(セカンドオピニオン)を受けてみるのもいいと思います。

たとえ10個虫歯が見つかっても、先生から治療に納得できる説明があれば問題ありませんが、「おかしいな」と感じたのなら、そのまま治療を受けるのはあまりおススメしません。

ちなみに当院では経過観察できる虫歯はなるべく削りません。定期的に管理していけば進まない虫歯たくさんあります。

上記のように歯医者を変えたら虫歯をたくさん指摘されてお困りの場合も、お気軽にセカンドオピニオンのご相談していただければと思います。

以上、急に虫歯がたくさん見つかる理由でした。

 

歯ぐきが下がった、痩せてしまった

 

「歯ぐきが下がってしまった、痩せてしまったのが気になります。」

というご相談をお受けすることがあります。

歯周炎 *日本臨床歯周病学会HPより引用

歯ぐきが下がる・痩せる原因はいくつかありますが、

一番多いのが歯周病です。

他には・・

・咬みあわせが悪い

・歯ブラシで強く磨きすぎている

・歯ぎしりや食いしばりのクセがある

・過去に歯並び矯正をした

・元々歯ぐきが薄い、弱い

などがあります。

そして、この状態を放置してしまうと

・知覚過敏

・歯周病の悪化

・歯の根元の虫歯

などになる可能性があります。

何が原因かによって対策や治療方法が異なりますので、歯ぐきが下がった、痩せてしまった方は早めに歯科医院を受診されることをオススメします。