歯ぐきが下がる(痩せる)原因は?対策は?

宝塚市で歯周病の予防と治療に力を入れている歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

「歯ぐきが下がるのは年齢のせいですか?」

患者さんからよく聞かれる質問です。

年齢も多少の要因になりますが、

歯ぐきが下がる原因は、いくつかあります。

① 歯周病

② オーバーブラッシング(必要以上の力を入れて歯を磨くこと。)

③ 歯ぎしりや食いしばり

④ 歯並びが悪い

⑤ 不適合な被せ物

などが考えられます。

下の図のように、アジア人は欧米人と比べて、歯ぐきや骨が元々薄いので、下がりやすいのです。

対策としては上記の①~⑤を改善するということになるのですが、

気を付けていただきたいのが、②のオーバーブラッシングです。

「弱い力で優しく磨かないと、歯ぐきが痩せてしまう!」と考えて、

軟らかい歯ブラシで、弱すぎる力で磨いてしまうと別の問題が浮上します。

歯垢が落としきれずに、歯周病や虫歯の原因となってしまうことがあるのです。

歯磨きの時の力加減は、ご自身の歯ぐきのタイプ(厚みなど)によって変わりますので、歯医者さんで実際に診てもらって、アドバイスを受けられるのが良いと思います。

以上「歯ぐきが下がる(痩せる)原因は?対策は?」でした。

参考にしていただければ幸いです。

歯間ブラシとフロスは両方やった方がいいんですか?

 

患者さんから時々聞かれる質問の

「歯間ブラシとフロスは両方やった方がいいんですか?」

についてです。

フロス

歯間ブラシ

下の画像のように歯と歯の間に、細い歯間ブラシすら入る隙間の無い場合は、フロスだけでOKです。

 

次の画像のように歯と歯の間に隙間がある場合は歯間ブラシをメインに、フロスをサブで使った方がいいです。

「これだったら歯間ブラシだけでいいんじゃない?」って思われるかもしれませんが、歯間ブラシとフロスは役割が少し違います。

以下の画像をご覧ください。

歯間ブラシは赤の△ゾーン緑線の歯と歯の間の内側の面の汚れを落とします。(フロスで補うことも可能ですが、歯間ブラシの方が確実に落ちます。)

フロスは青〇の歯と歯が接している部分の汚れを落とします。

歯周病や虫歯を予防するなら歯間ケアは必須です。

参考にしてくださいね^^

 

 

 

歯と歯の間の虫歯は気づくまで時間がかかる

突然ですが歯間ケアしてますか?

デンタルフロスや歯間ブラシのことです。

歯と歯の間の虫歯は虫歯が出来てから穴が空くまでに時間がかかります。

穴が空いた時に、感じる症状は「冷たい物が凍みる」「食事すると歯が痛い」です。

ひどい場合は神経を抜かないといけないことも・・。

さて、下の歯は歯と歯の間が虫歯です。結構大きいです。どこだか分かりますか?

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ここです↓ こんなに大きな虫歯になっていました。

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全部取りきった後です↓ 結構な穴が空きました。隣の歯もかなり怪しかったのですが、虫歯じゃなくて一安心

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歯と同じような色の樹脂で詰めました。1回で治療終了です。

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これらの治療過程の画像は歯間ケアの大切さを理解して頂くために、大型液晶モニターにを映して患者さんに見て頂きます。

 

別ケースです↓ どこが虫歯だか分かりますか?

削っている途中

むし歯をほぼ取り切った状態↓もう少しで神経まで到達しそうな深さでした…。

治療後

歯と歯の間の虫歯は大人虫歯の好発部位ですので、歯間ケアは必須です。

また歯と歯の間は、歯の噛む面や歯の付け根など他の部分と比べて2.5倍以上歯周病が悪化しやすいというデータもあります。

歯間ケアは虫歯や歯周病予防にもとっても大切です。

「歯間ブラシのサイズが合っているか分からない。」

「歯間ケアしたいけど、上手く出来なくてやめた。」

「以前フロスを使っていたけれど、面倒だった。」

などありましたら何でもご相談ください。

最適なケアグッズで楽ちん継続可能な歯間ケアを提案いたします。

以上「歯と歯の間の虫歯は気づくまで時間がかかる」でした。

皆さまのお口の健康の参考になれば幸いです。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院

 

歯科技工士さんとこんなやり取りをしています。ジルコニアのケース。

宝塚市の歯医者、笹山歯科医院 院長の笹山です。

最近は被せ物や詰め物などを作るのも、デジタル化が進んでいます。

ジルコニアインレーを作る過程で、技工士さんから模型上と設計ソフト上での提案がありました。

模型での指摘箇所

メールで届いた設計ソフトの画像での指摘

ジルコニアインレーの完成前に修正が必要となりました。

修正の無いことがベストですが、こうして模型やコンピューター上での設計段階で修正箇所が初めて発覚する場合もあります。

技工士さんとメールを通じてこんなやり取りをしながら、患者さんにより良く長持ちする製作物を提供できるよう日々頑張っています。

自分の歯周病菌を見たことがありますか? 位相差顕微鏡とは?

35歳以上の90%以上が歯周病菌に感染しているといわれています。

それだけ高い確率で感染しているというデータがあっても、患者さんに歯周病であることをお伝えすると「えっ?私、歯周病なんですか?」とびっくりされる方が多いです。

歯周病というと歯ぐきが腫れて血が出ていて、歯がグラグラになっている状態をイメージされる方が多いです。

典型的な歯周病はこんな感じ↓

歯周病にこんなイメージがあれば「〇〇さんは、歯周病です。」いわれてもピンとこないと思います。

「えっ?私が?歯ぐきも腫れていないし、グラグラの歯もないし。」と思われるでしょう。

歯周病には程度があります。

先ほどのイメージは重症の歯周病です。

軽度の歯周病は、見た目も特に問題なく、自覚症状もありません。

そんな方に歯周病かどうかを知っていただく方法の一つが、位相差(いそうさ)顕微鏡による検査です。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この特殊な顕微鏡に、お口から採取した少量の歯垢をプレパラートに乗せてセッティングすると・・・

診療室

こちらの診療イス正面のモニターに(右側にテーブルに顕微鏡があります。)

↓この動画のようなものが写ります↓

当院はモニターはフルハイビジョンですので、この動画より、もっとクリアにご覧いただけます。

自分の歯周病菌をモニターでご覧になって患者さんの感想は様々です。

「キャー」「えっ・・・」「何ですか?これ」「うわっ・・」「いーっ・・」

歯周病菌に感染していても、日々のブラッシングと歯科医院で定期的なクリーニングをきっちり行えば、歯周病は悪化せずにコントロール可能です。

ちなみにこの位相差顕微鏡検査ですが、当院に通院されている患者さんは無料で検査を受けていただけます。

検査は口の中から歯垢を少量(ゴマ粒以下の量)採取するだけですので、痛みは全くありませんのでご安心ください。

宝塚市の歯医者 笹山歯科医院